投稿者: shirai (2018年度)

ダルムシュタット滞在記⑧|ドイツ滞在許可取得

この記事は2018年3月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

えー...とっくに日本に帰ってきてたshiraiです.
滞在許可が下りた時の話を書いてなかったので備忘録として残しておきます.
以前書いた内容と重複する部分もあるかもしれませんが,帰国までの流れを時系列にまとめて記します.

1/18 住民登録

これは以前書いたとおりですね.ドイツに2~3ヵ月以上滞在する人は避けて通れません.詳しくはこちら

2月上旬 アポなし凸

住民登録後に滞在許可についての話のために役所から手紙が来ると聞いていたのですが,全くこなかったため.痺れを切らしてアポなし凸しました.この時,用意していた保険証明書や研究所からの招待状,パスポートなど必要であろう書類を持っていきました.アポなしだったのですがアポが無い時間だったようで話を聞いてもらえました.また,自分の苗字のスペルで担当が変わるため,部屋の表札に書いてあるアルファベットを確認して部屋に入るようにしましょう.
話し合いの結果,必要な書類と次の面会時間をまとめた手紙を送るので,それを待つようにとのことでした.

2/13 手紙を受け取る

手紙によると次の面会はちょうど一ヶ月後.それまでに必要な書類をそろえなければなりません.必要な書類は以下のとおり.

  • パスポート
  • 写真(パスポートサイズ)
  • 研究所との契約書(Guest Agreement)
  • 研究所からの招待状(Invitation Letter)
  • 大学院への入学(合格)証明書
  • 奨学金需給証明書
  • ブロックドアカウント開設証明書 (詳しくはこちら)
  • 賃貸契約書
  • 住民登録証明書
  • 健康保険
  • 添付された申請書 (手紙に同梱されていました)
  • 申請書以外はコピーを持参(持参しないとコピー1枚につき0,5€追加)

なお,英語で用意していた書類はすべて研究所の人にドイツ語に翻訳してもらいました.翻訳証明は必要なかったです.今回は研究所での滞在だったため,学生ビザではなく就労ビザが下りることになりました.給料は一切もらってないのに.

3/13 予約当日

手紙にはドイツ語が話せない場合話せる人を連れてくるように,と書いてあったのでついてきてもらいました.朝9時前に.ありがとうヨハン君.
担当官との話は全部彼にやってもらいました.自分がやったことは滞在許可申請料100€を支払うだけ.書類も不備が無かったため1ヵ月程度で許可証が発行されるとのこと.研究所との契約が5月末までだったため,その日までの滞在許可が下りるそうで,それ以降の滞在には仮ビザと呼ばれる,本来は次の滞在許可取得までのつなぎとして使われるものを発行してもらえるらしいです.これでようやく一安心です.

4月上旬

滞在許可証が出来たと手紙が届きました.そして受け取ったのがこちら.

これでとりあえず5月末までの身の安全が確保できました.仮ビザは必要になった時にアポなしで外人局に行って20€くらいで2週間分程度の滞在許可延長ができるみたいです.

5月下旬

そろそろ滞在許可が切れるので延長申請.これまたすぐに終了.今回はカードではなく紙きれをもらいました.
同時に,帰国準備のため,住民登録解除の申請を行いました.場所は住民登録した場所と同じで,日本に帰ると一言告げて終了しました.入るのにあんな苦労したのに出てく時は一瞬...
また,銀行口座を解約してブロックドアカウントに残っているお金をすべて引き下ろします.これも日本に帰るから解約すると告げたら終わりました.残金を引き下ろせるカード1枚もらってATMで引き出して終わり.
これで帰国準備は終わりです.さらっと書きましたが結構大事なことなので忘れないようにしてくださいね.

6月上旬

帰国.蒸し暑い.ラーメンうめぇ.といった感じで5カ月にわたるドイツ生活が終わりました.ドイツ生活の記事は気が向けば書いていこうと思います.
今後のこのブログについてですが,来年の1月から,僕らと同じように後輩たちが海外に飛び出します.彼らもまた海外での暮らしを発信してくれるそうなので,来年は彼らがこのブログ更新を引き継いでくれることになります.
これにてドイツ生活の記事はひとまず,区切りとさせていただきます.記事をご覧になっていただいた皆様,ありがとうございました.

ダルムシュタット滞在記⑦|ドイツ料理

こんにちは.知らぬ間に卒業していたみたいです.
日本にいない間に目まぐるしく変わっていく環境に切なさを覚えます.

さて,今回は今までに食べた料理(ドイツ料理とは限らない)を紹介していきます.

Linseneintopf


レンズ豆のスープです(上の写真は豆じゃないかも).顎を破壊する程度の硬いパンとソーセージと一緒に食べます.
味付けは多種多様でヘルシーなのにお腹にたまるというダイエットするには最適な一品.

Spitzkohl

ロールキャベツ.日本と違うところはキャベツの表面を焼いて少し焦げ目をつけてあるところでしょうか.
外れなしにうまい.

Geschnetzeltes


ビーフストロガノフ.煮込み料理はたいていおいしいです.

Currywurst

ドイツの伝統的ジャンクフード,カレーソーセージ.ケチャップにカレースパイスをふんだんに使用して,フライドポテトとソーセージをからめて食べます.
暴力的にうまいってこういうことを言うんでしょうね.

Weißwurst

南部ドイツの伝統料理,白ソーセージ.焼かずに茹でて,皮を剥いてから食べます.ハーブが練りこまれていて味わい深いです.

Schweinebraten

ローストポーク.付け合わせのじゃがいもとの相性抜群です.あっさりしていて食べやすい.

Rinderroulade

牛肉の肉巻き.中にはピクルスやベーコン,玉ねぎなどが入っています.付け合わせのSauerkraut(紫キャベツの漬物)とKnödel(ジャガイモやパンから作られる団子)もドイツではよく目にします.

Schnitzel

いわゆるカツレツ.日本との違いは衣がやわらかくさっぱりとしている点.これがうまいんだなぁ.

これらは研究所や近くの大学の食堂で食べられます.メニューは日替わりでものによりますが大学だと2.5~4€,研究所だと4€~7€くらいですね.

壮大な飯テロをかました反動で胃袋が食を欲しています.よって今日はここまで.
空腹で倒れる前にさようなら.

ダルムシュタット滞在記⑥|ドイツの交通事情

この記事は2018年3月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

5人中3人がすでに帰国したおかげで甚大なコンテンツ不足に陥っているこのブログ.今日もせっせと書いていきます.
今回はドイツでの移動手段についてです.ドイツでの移動手段はこんな感じ.

  • トラム
  • バス
  • 電車

行き先によって異なりますが,大体の移動距離の目安はトラム<バス≦電車≦車といったところでしょうか.

トラム

市内の移動にて使用.自分はアパートからダルムシュタット駅間の往復によく乗ります.各停留所に切符売り場があり,片道券や1日券,1ヵ月券などを買うことが出来ます.
ダルムシュタットが位置するヘッセン州内のトラムはほとんどRMVという会社が運営しています.スマホアプリでは路線情報を調べることができる他,当日の切符を買うこともできます.

バス

中~長距離移動にて使用.ダルムシュタットの広場からフランクフルト空港までバスが出ているので,空港から最寄の駅で乗り換えることで遠方へ旅行ができます.
また,国外の旅行にはFlixbusが便利です.こちらもアプリにて予約することができ,例をあげるとベルギーのブリュッセルからフランクフルト間をわずか20€以下で移動できます.
こちらは長距離の移動に加え,運転が荒い場合もあるので乗り物酔いする方は注意が必要です.

ドイツにはかの有名なアウトバーンがあります.夜間の空いている道なら300km/hを越えることもあるそうな.
この話を聞いた瞬間にドイツで車に乗ることを未来永劫あきらめました.上記の長距離バスもこの道を通るので中々激しいです.

電車

旅行の際はほとんど電車に乗っています.ドイツの鉄道運行会社Deutsche BahnのアプリDB Navigatorでは路線情報を調べたりチケットを買うことが出来ます.
万が一電車に遅れが生じた場合でも,その遅れに従って乗り換え案内を表示してくれるので大変使い勝手がいいです.
アプリで買ったチケットにはQRコードがあり,乗車後にそれを車掌に見せるだけでオーケーです.
他のヨーロッパの国と同様にドイツは一部の交通機関を除いて改札がありません.そのためWish my luckといって乗り込む輩が多数いるとか.
良い子はまねしちゃだめだゾ.

ドイツで電車の切符を買う場合,事前に予約することで大幅な割引を受けることが可能です.
割引値段はSparpreis,非割引値段はFlexpreisといい,予約する時期によっては半額以下になることも.
しかし,Sparpreisを利用するには一定の条件があります.まず,ICEまたはICを利用すること.これは日本の新幹線のような車両にあたります.
また,ICEやICは指定した時間に運行されるものしか乗ることができません.
基本的に長距離移動ではICEに乗るのであまり意識せずとも割引を受けられると思われます.
特定の車両は1stクラスと2ndクラスで車両が区切られており,特別なサービスを受けることができますが,チケット代は倍程度かかります.
さらに割引を受けられるシステムとして,BahnCardというものがあります.
BahnCardには25,50,100のランクがあり,ランクの数字が割引率となっています.100を買えばすべてが無料になります.
以下にカードの種類をまとめておきます.
 

種類\ランク25 (1st / 2nd)50 (1st / 2nd)100 (1st / 2nd)
My BahnCard (26才以下)81€ / 39€252€ / 69€取り扱いなし
BahnCard         (27才以上)125€ / 62€515€ / 255€7.225€ / 4.270€
Probe BahnCard (3ヶ月有効)期間限定期間限定2.295€ / 1.275€

これらは1年間有効(Probeは3ヵ月)で,期限が切れる6週間以上前に解約手続きをしないと新しいカードが送られてきて問答無用で支払いを命じられます.
また,1ヵ月単位で契約が可能なBahnCard Flexというものもありますが,こちらは銀行口座がないと買えません.
カードはネットか駅にて買うことが出来ます.そしてMy BahnCardがこちら.

1年に1回でも長距離移動をすれば元が取れます.
しかしMy-/BahnCard50を買う際には注意が必要です.BahnCard50ではFlexpreisのみ50%OFFとなり,Sparpreisは25%OFFで,BahnCard25と同じです.
従って,事前に旅行計画をしっかり練る方ならBahnCard25で十分です.

その他ドイツの切符には,週末乗り放題チケットや州内乗り放題チケット等おとくな券が多数あるのでぜひドイツ旅行の際は活用してみてください.
それでは今回はこのへんで.

ダルムシュタット滞在記⑤|銀行口座の開設

この記事は2018年3月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

段々晴れてきたと思ったらめちゃくちゃ吹雪いてる今日この頃.
今回はやりたくもなかった銀行口座の開設方法について書いていきます.

なぜ開設するのか

簡潔に言うとビザを取るためです.詳しいことは後日ビザ取得に関する記事に書きますが,ビザを取得するには,滞在期間中の支出を賄うことができる財源の証明が必要です.
多くの場合は奨学金需給証明書があれば事足りると思いますが,ドイツの学生に対する基準は720€/月.それに対してMy奨学金は約600€/月です.
そして滞在期間は5ヵ月なので残りの(720-600)×5=600€の財源を確保する必要があります.
この財源の確保のためにブロックドアカウントなるものを作りました.たかが600€,されど600€.

ブロックドアカウントとは

ブロックドアカウントは市役所の要求に応じて開設する毎月決められた額しかを引きおろすことが出来ない口座です.自分の場合は開設時に600€預けて,それ以降毎月120€を引き出すことが出来ます.
この口座の開設証明書と,先の奨学金需給証明書によって毎月720€の財源があることをお役人様に証明できます.
ちなみに日本から持っていった銀行の残高証明書は受け取ってもらえませんでした.事前のリサーチでこれがあればドイツで口座を開かなくても良いと思っていたのでとんだ誤算です.

どの銀行にするか

市役所ではDeutsch BankかSparkasseのどちらかで口座を開くように言われました.
ブロックドアカウント開設にお金はかかりませんが,ブロックドアカウントを開くための普通口座開設にはお金がかかります.ややこしい.
どちらの銀行にするかですが,Sparkasseをおすすめします.口座開設料が,Sparkasseは50€に対して,Deutsch Bankは2~3倍かかります.
また,通常口座を開くと毎月口座から維持費が引かれます.Sparkasseは毎月7.5€です.

いざ開設

手続きはここで行いました.

口座開設に必要な書類は,パスポートと住民登録証明書,ブロックドアカウント開設許可書の3つです.これさえそろっていれば即日口座開設が可能です.
ブロックドアカウント開設許可書は市役所で発行してもらいますが,この手続きも後日ビザの記事にまとめておきます.
ブロックドアカウントを開くとこのような通帳がもらえます.お金を引き出すときはこれとパスポートを窓口まで持っていけばOK.するとカードがもらえるのでそれをATMに入れるとお金が出てきます.

また,口座開設からしばらく経つと,カードとそのPIN番号が別々に送られてきます.このPINは普通にコインで該当部分をスクラッチすれば番号が見えるのですが,それをシールと勘違いして無理やり剥がして手紙を破壊する愚行をかましました.みんなはちゃんと考えてから行動しようね.

このカードはデビット機能やチャージ機能等あるみたいですが使う予定は一切ないです.
口座には維持費しかいれてないので使う余裕がない.
この普通口座には通帳はなく,入出金の履歴は各自で印刷する必要があります.銀行内にあるATMやKontoauszugdrucker(明細発行機)にカードを入れると自動で履歴が印刷されます.
これを一定期間怠ると,銀行から直接明細が送られてきて,かつその送料が口座から引かれるみたいです.これは銀行の義務らしい.月末に一回くらい行けばいいみたいですが.

というわけで口座の開設手続きは以上です.オンラインバンクやら便利な機能がたくさんあるみたいですが5ヵ月ではあまり恩恵はないですかね.
ではまた次回.

ダルムシュタット滞在記④|洗濯をする

この記事は2018年3月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

こんにちは.ドイツでは段々と日が伸びて春を迎えつつあります.それでも日中以外はまだ冷たい風が吹くのでコートはいりますが.
さて,今回はドイツの洗濯機の使い方について書いていきます.

現在住んでいるマンションには地下に共同の洗濯機がおいてあります.
ただで洗濯機が使えるのかと思いきや,1回につき50セントコインを5枚要求してきます.

大体洗濯は7~9日置きに一回まとめてやっていますが,この期間に50セントを集めるのがどれほどめんどくさいことか.買い物の際は常に50セントがもらえるように小銭を出しています.

洗濯の際に必要なのはこちら,

左から洗濯洗剤,カルキ抜き剤,柔軟剤の3つです.これらはドイツのドラッグストアDmにて安く揃えられます.
洗剤は白物洗濯用と色物洗濯用とありますが,基本的に色物洗濯用を使えばいいと思います.
ドイツは硬水なのでカルキ抜きは必須です.これを怠ると衣服が灰まみれになったり洗濯機の故障にも繋がります.
カルキ抜きは洗濯洗剤と同じ場所にいれましょう.
また,柔軟剤を入れ忘れると仕上がりがパリッパリになります.硬水マジック.
各種洗剤は,水の硬度によって投入する洗剤の量が異なります.硬度に応じた量は洗剤容器の背面に書いてあります.
地域毎の硬度はこのサイトで調べられます.郵便番号や地名を入力して検索してみてください.
ちなみにダルムシュタットは完全なる硬水.水道水を飲むと喉に違和感が残ります.
洗濯機に洗濯物を投入し,洗剤を入れたら洗濯方法と,温度を決めます.洗剤はこの引き出し内に投入します.

ここで重要な単語はHauptwäsche(本洗い)とKoch/Buntwäsche(白物/色物洗い)くらいでしょうか.
右のA~Hが洗濯方法です,今のところAしか使っていません.
また本洗いのマークは,洗剤の投入口にもあるので同じマークの所に洗剤をいれましょう.

画像右のレバーをひねって洗濯方法と温度を決めます.いつもAの40℃でやっています.適切かどうかは知らん.
洗濯機のふたを閉めて,コインをいれたら緑色のスタートボタンを押して洗濯開始.

洗濯が終わったら同地下室に干すスペースがありますが,全くといっていいほど乾きません
最近は自分の部屋のセントラルヒーティングに乗せて乾かしています.これが一番早い.物によっては乗せれないものもあるらしいので各自でチェックしてください. 
洗濯機の使用頻度は自分の財布事情に直結しますのであらかじめ下着類は多めに持ってくることをおすすめします.自分は到着してから近くのH&Mで爆買いしました.

少し書きましたがダルムシュタットでは水道水をそのまま飲むことが出来ます.
もちろん料理にも普通に使っていますが,カルキが気になる方はカルキフィルター付のケトルなどを用いることでおいしい水道水を使えます.
話がそれましたが,ドイツの洗濯事情はこんなところです.
それではまた次の記事で.

ダルムシュタット滞在記③|ドイツで荷物を送る・受け取る

この記事は2018年2月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

前回の投稿から大分間が空いてしまいました.記事のネタがたまってきたのでぼちぼち書いていきます.
さて,今回はドイツで荷物を送る・受け取ることについてシェアしたいと思います.

ドイツから日本へ荷物を送るとき,手紙扱いで送るか荷物扱いで送るかによって料金が変わってきます.
なんと2kg以内の小包なら手紙として送ることができます.詳しい料金と小包の許容サイズはこちらからご確認ください.
手紙は街中の郵便ポストにスーパー等で買える切手を貼ることで投函できますが,今回はドイツの郵便局:Deutsche Postにて手続きを行いました.
ダルムシュタットのDeutsche Postはここにあります.

郵便局内には郵送に必要な小包やガムテープなど一式そろっており,送り状記入用の作業机もあるので荷物さえ持っていけばその場で梱包して郵送することができます.
また,小包のサイズはXS,S,M,L・・・と様々購入することができますが,手紙扱いで送るにはSサイズまでの大きさでなければなりません.(Mサイズもいけるかも?用確認)
実際に梱包するとこんな感じです

荷物の上においてあるのが送り状です.左に送り主,真ん中に宛先,右に中身の名称と重さ・値段を記入します.宛先の国・都道府県は大文字で目立つくらいに書きましょう.
実際に送った荷物は1kg以下だったので送料は7€でした.送り状には3-5日で届くと書いてありましたが荷物が宛先に届いたのは10日後くらいでした.目安は倍ということなのか.
以上が手紙を送る際の手続きです.2kg以上の荷物を送る場合は送り状も異なるので機会があればまた記事にします.

続いて,荷物の受け取りです.先日同居人の家電のコードを電気コンロで焦がすという大失態を犯してしまい,新品をAmazon.deで注文しました.
日本でアマゾンを使うと日時指定ができるというのは当たり前ですがドイツではそんな項目どこにもありません.さすが日本.
注文から数日たったある日こんな紙が郵便受けに入っていました.

これはいわゆる不在届けですが,ドイツの場合は再配達をしてくれるとは限りません,不在届けを解読すると,荷物を1つ届けました(zuzustellen)とのこと.
しかし荷物はきていない.続けて読むと人の名前と住所が書いてあります.つまり隣人に荷物を預けたということらしいです.
どうやら3階上に住んでいる人みたいだったのですぐに受け取りにいけました.
隣人に預けるなんて日本では考えられないですが,近くまで届けたからええやん的なことなんでしょうか.ドイツの配達業者を通して日本の流通業の闇を垣間見た気分になりました.
というわけでドイツの荷物に関するお話でした.

余談ですがアマゾンの日本アカウントではAmazon.deにログインできなかったのでAmazon.comでアカウントを新しく作りました.
一緒にしてくれればいいのにややこしいですね.

ダルムシュタット滞在記②|住民登録・sim購入

この記事は2018年1月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

前回の記事はこちら

ドイツでは原則居住して2週間以内(州によっては1週間かも)に住民登録(Anmeldung)をしなければなりません.
3ヶ月以上滞在しない旅行者ならばその義務はありませんが居住許可証がなければビザの申請も出来ないため留学等でいかれる方は注意が必要です.

また,2017年7月より施行された電気通信法の第11条(Telekommunikationsgesetz)により,ドイツ国内で入手したsimカードのアクティベートがややこしくなりました.
今回は住民登録・simカード購入について記していきます.

住民登録

住民登録は住民局(Einwohnermeldeamt, Bürgerbüro) と呼ばれる場所で行います.ダルムシュタットは後に訪ねることになる外人局(Ausländerbehörde)と同様に市役所(Rathaus)内にあるため移住後の手続きは全てここですることになります.

口コミを見ればドイツの役人がいかに親切じゃないかがわかります.見るのはやめましょう.どうせ現地で心が折れます
さて,住民登録をするためにはまず予約をとる必要があります.予約なしでも行けるかもしれませんが時間がかかります.
予約はこちらから,全てドイツ語でかかれているので不安ならばインターン先の人に頼みましょう.実際に入力する内容は,申請人数・予約日付と時間・氏名・メールアドレスくらいです.予約を行うと確認のメールが届きますので記載されているリンクに飛ぶことで予約の本申請が完了します.
本申請を行うと,予約日時と共に予約番号が送られてきます.

ここで当日持参するものを確認しておきましょう.
・パスポート
・住民登録申請書
・賃貸契約書(Mietvertrag)

賃貸契約書に関しては自分の場合提出しませんでしたが,念のために大家さんと連絡を取って契約書を事前にもらっておきましょう.
特にWG等に住む場合は書類を誰からもらうか確認しておいた方がよいです.

申請書はこちらの右側,Formulare(フォーム)にあるWohnungsgeberbestätigungからダウンロードできます.こちらも現地の人に協力してもらって記入しましょう.
少しややこしいのがフォーム内のWohnungsgebersとEigentümerという存在.
Wohnungsgebersというのは実際に部屋を貸している人,Eigentümerは大家さんを表しています.
複雑かもしれませんがWohnungsgebersがEigentümerから部屋を借りて,さらにWohnungsgebersが余っている部屋を第三者に又貸ししているという状況がありえるためにこのような記述があります.
つまり,又貸しでなければWohnungsgebersはEigentümerと同じ人物を指します.
自分の場合は又貸しでしたのでそれぞれ違う人物の名前を記入しました.

上記の書類が用意できればあとは予約した時間に市役所に向かうのみです.住民局は市役所の1階(ドイツでは0階,入ってすぐのフロア)にあります.
時間になると市役所内にある電子掲示板に予約番号と部屋番号が表示されるのでノックして入室.
後は用意していた書類を提出し,いつ来たのか,結婚しているか等の質問に答えて以下のような住民登録書をもらい終了です.大体5分くらいで終わりました.

担当してくれたおばちゃんは終始ドイツ語で話しかけてきたのである程度質問の答えは用意しておくといいかもしれません.こっちが英語で話してもドイツ語で返してくるあたり鉄血魂を感じます.最後はFertigと(終了的なこと)言われました.
ともあれこれで住民登録は終わりです.もらった登録書はsimカードのアクティベートに必要なのでコピーをとっておきましょう.
また,後日Identifikationsnummer(日本でのマイナンバー的なもの)が郵送されてくるので郵便受けに名前を記載するのを忘れないように.

SIMカード購入

ドイツには3つの大手通信会社(Vodafone/O2/Telekom)とスーパー等で販売されているJa!mobile等のMVNOがあります.
スーバーでは普通にsimカードが販売されているので買うことはできますが,自力でのアクティベートは通信会社によっては出来ないこともあるため事前に調べることをおすすめします.

自分はO2のプリペイドsimを買おうと思っていたので街中にあるO2ショップへ行きましたが,ここには置いてないと言われること3件.パッケージは置いてあるのに.
仕方ないので家電量販店Saturnにいくことに.場所は市役所のすぐそばです.
見つけたプリペイドを片手に店員にアクティベートできるか尋ねるとパスポートと住民登録証の提示を求められました.
どうやら住所や氏名等を登録する必要があるようです.ここまで厳しくなっているのは移民の問題なのでしょうか.
そして手に入れたのがこれ.

パッケージを開ける前には1.25GBって書いてあったのに開けたら数字が減っていました.イリュージョン.
値段はsim代が10€で4週間で1GBの通信料,200分/通の通話/SMSプランが9.99€で付いていたので計19.99€.
日本で買ったイギリスのThreeというsimでは都市部以外で通信が繋がらない場合がありましたがこのsimであればLTE通信が可能です.
EUローミングもできますのでドイツ周辺国に出かける場合も使えます.
おそらくですが,電話/SMSについては4週間が過ぎても着信はできます.期限が切れたあとに試してみます.
またMein o2というアプリで残高の確認や追加,別プランの購入が出来るのですが,何故かインストールできませんでした.
しかたないのでウェブから行きましょう.
ログインIDにはsimの電話番号を入力します.このとき国番号の49を抜いて,0を入力することに注意してください.
初期パスワードはsimのアクティベート時にSMSで送られてきます.
ログインが出来たら以降はこのサイトでsimを管理していきます.

今回は文字多いな…次回はカラフルな記事書きたい

その③へ続く

ダルムシュタット滞在記①|出発・到着

この記事は執筆当時(2018/01/26)の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

ついにまともな記事を書きますshiraiです.
去る1月5日に日本を発ってから約3週間が経ちましてそろそろ生活も落ち着いてきたので軽く振り返ってみます.

空港にて

出発は例によって成田空港からカタール航空を利用しました.オンラインチェックインを済ませ早々に搭乗券を受け取ろうとしたのですがここですでにひと悶着.
ビザ無しでドイツへ5か月滞在するため,ビザを取るための書類があるかと聞かれました.答えはNO.
日本人がドイツに渡航する場合,ビザは現地取得が原則のため書類を全て用意しておくことは難しいです.アパートの管理人のサイン等も必要ですからね.
最終的に搭乗券はもらえましたが,各航空各社の判断によっては搭乗券がもらえない可能性があるそうです.そんなバカな.
加えて,入国審査の際にチケットを早期帰国に変えない場合入国拒否されるかもと言われました.MAJI?
そんな不安を抱えつつのフライト,全然楽しくなかったです.ワイン飲んですぐ寝ました.機内食はおいしかった.

そんなこんなでドーハへ12時間.そこからフランクフルトまで8時間かけて飛びました.長い長い1日でした.
乗り継ぎの際に中東系のスタッフに無表情で「SAYONARA」と言われて恐怖を感じましたが何も起きず.
さて,問題の入国審査がやってきました.
5か月いるよーって言ったらビザとらなきゃねーって言われたので知ってるよーって言ったら入れました.なんだこの茶番.
最後にドイツ語で何か言われましたが,こっちが理解できていないので無問題でしょう.
ところで,入国審査のゲートはEU圏内とそれ以外の人で場所が分かれています.
それを知らずに普通にEU圏内のゲートに並んでしまいましたが次からは気を付けてねで済みました.強面のくせに優しいそれがドイツ人.

ダルムシュタット到着

そんなこんなでフランクフルト空港に降り立ち,バスでダルムシュタット中央駅に向かいます.フランクフルト空港バスターミナル14番から30分ほどかかりました.値段は9€弱.
中央駅はHbf(Hauptbahnhof)と表記され,どの町に行ってもHbfがあります.多分.

ダルムシュタットに着くと,これから同居するおばちゃんが迎えに来てくれていました.強面のくせに優しいそれがドイツ人.
部屋の鍵と一通りの説明を受け,料理も作ってもらいました.このあとめちゃくちゃ寝た.
そして日曜日がやってきました.ドイツは閉店法(Ladenschlussgesetz)という法律により,飲食店以外は基本的に日曜日に営業を行っていません.
そのため散歩に出かけたはいいものの街中は閑散として人通りもまばらでした.スーパーも空いていないためどこかで腹ごしらえをしなければと歩くこと1時間.
ケバブ屋にたどり着きました.

これで4€(約550円)とまずまずの値段.ドイツでの初外食は中東料理でした.
食後の運動がてらこれから通うことになる研究機関を下見へ.


小さいながらよい佇まいです.アパートから歩いて約15分の位置にあったので通勤は徒歩で十分そうです.

そんなこんなで人生3度目の海外生活がスタートしました.当面の目標はビザとドイツの携帯電話番号を取得することです.
それではまた次回の記事でお会いしましょう.

その②へ続く

ダルムシュタット前哨戦・痔闘病篇④

この記事は生々しい表現を多く含みます。閲覧注意。

前回の続き

さあ手術当日です。
当日はご飯を抜いて胃を空っぽにして病院へ向かいます。

病院に向かうと個室に通されお尻に穴の空いた手術着に着替えます。
リラックスしていると手術室に呼ばれました。
手術台に横たわり静脈麻酔を打ちます。
麻酔が効きまどろんでいると、局所麻酔を肛門付近に数カ所打たれました。これがとても痛い。静脈麻酔とは何だったのか。痛みに悶ながら耐えていると肛門の広がる感覚。いよいよ内部に注射を打つようです。
事前に調べた通り、内部への注射は痛みも挿入感も無く程なくして手術は終了しました。
術後は麻酔が抜けるまで個室で休憩をとりました。
普通は1時間ほどで麻酔が抜けるそうですが自分の時は麻酔が効きすぎたのか3時間ほど休憩していました。
麻酔が切れた後はなかなかにきつい。お尻にとてつもない異物感。
おそらく内部に注射した影響なのですがとても圧迫感がありました。

ここからはあまり書くこともないのでダイジェストでお送りします。

術後1日~1週間

引くことのない肛門の異物感。ずっしりとした重い感じ。内部が圧迫されているのか便が細い。小指くらい。
しかし術前は便秘がちだったのに毎日便が出るようになる。痛みはない。

術後1週間~3週間

この頃からチクチクとする痛みが増える。壊死した痔核が落ちてゴムで縛った部分が傷になったからだと思われます。
座薬を忘れずに注入します。座薬には麻酔成分も含まれているので痛みを和らげることができます。
そしてまだ多少の異物感が残っています。

術後3週間~5週間

いまだ痛みは続いています。しかし、痛みのインターバルは段々と長くなってきたように思えます。
異物感はほとんどなく、排便も健康的な便がでるようになりました。

術後5週間~現在

痛みはほぼなくなり、座薬を注入することもなくなりました。
心も晴れやかな気持ちでいっぱいです。あれほど来なかった便意も自然にもよおすようになり、快適なトイレ生活を送っています。最後の通院時に先生に言われた、便秘や下痢にならないように、あまり力み過ぎないように、という教えをしっかり守って生活できています。手術をして本当によかったです。

ひとまず、ダルムシュタット渡航前の前哨戦、これにて終了とさせて頂きます。
ドイツ渡航中に何らかの形でまだ爆発するようなことがあればその経過を共有していく所存です。本当にないことを祈っていますが。それ以外にもちゃんと現地の食べ物等の情報も載せますよ。

それでは皆様お尻には十分気を付けて生活なさってください。
痔・END

ダルムシュタット前哨戦・痔闘病篇③

この記事は生々しい表現を多く含みます。閲覧注意。

前回の続き

今回もま痔めに記痔を書いていきます。
診察に伺った病院では,手術が受けられないことがわかり、周辺の病院に電話をかけました。
数件電話をかけた後、痔の手術方法にはいくつかの種類があることが判明。
その中でも日帰りで受けられる手術があり、そちらの病院を受診することにしました。

病院ではまたしても診察という名の露出タイムがありましたが、一度外れたネジはもう戻りません。ためらいもなくパンツをおろします。
内部の様子をカメラで撮影し、詳しく患部の症状を説明してもらいました。
素人目にもわかる腫れを確認。いぼ痔は大抵3方向から膨らんで肛門内を圧迫するそうですが、自分のも例に漏れずきれいに腫れていました。
即日手術同意書に記入し、3日後に手術の予約を取ることが出来ました。
手術内容ですが、ゴム輪結紮切除とALTA(ジオン)注射療法の併用を施されるようです。

ゴム輪結結紮(けっさつ)

内痔核が脱出している場合に行う手術で、ゴム輪結紮器という器具を用いて内痔核の根元に輪ゴムをはめて縛ることで痔核へ流れる血流を止める手法です。血流が止まることにより、縛られた部分は壊死し2週間以内にはとれて便と共に排泄されます。この療法により従来の切除療法と比較して出血も少なく、入院をする必要がなくなりました。

ALTA注射

比較的新しい注射療法で、硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸液(ALuminum potassium sulfate hydrate・Tannic Acid)を痔核に直接注射し痔核部分を硬化・縮小させることで脱出を伴う内痔核を改善します。患部に直接注射するため、痛覚を持たない内痔核のみに施術可能な医療方法です。また、強い薬液を用いるため、痔核の4箇所に適量注射する4段階注射法という投与技術を用います。この施術方法は決められた手法の講習会を受講した専門医でなければ治療を行うことができません。

痔-WEBより引用

これらの施術により、通院はわずか術後1日、1週間、3週間、5週間の4日で済むそうです。もちろん症状の改善度合いにより変動はありますが、これなら出発までに十分間に合います。
次回はいよいよ手術本番です。

その④へ続く