月: 2018年1月

オランダ市民への第一歩① ~居住許可証の取得 編~

※ 記事中の情報は2018年1月のものです.詳しくは大使館,オランダ移民管理局,現地銀行ページの情報などを参考にしてください.

ある日です.
オランダのフローニンゲン(Groningen)にやって来てから,もう少しで3週間経とうとしています.
半年と比較的長い期間オランダに住むので,いろいろと手続きやら準備やらに追われていました.

オランダに留学する後輩,同じようにフローニンゲンに住む人のために色々とまとめてみます.
以下の全4編になる予定です!

居住許可証の取得 (この記事)

現地電話番号の準備

銀行口座の開設

BSNナンバーの取得

 

居住許可証の取得

オランダに3ヶ月以上滞在する場合,Residence Permit(居住許可)を取る必要があります.詳しくは過去の記事でも見てください.

申請の大まかな流れはこんな感じになります (Study Visaの場合):

  1. 航空チケットを買う
  2. (留学の場合) 英語に翻訳された卒業証明,成績証明などを郵送.
  3. 現地の大学経由で居住許可の申請を行う
  4. Appendix Antecedentsなど書類を送る
  5. 手数料と現地滞在費を送金 (滞在月数 × 900€)
  6. 居住許可が下りる
  7. オランダに到着
  8. オランダ移民局 (IND)で指紋などの提出
  9. 在留カードの受け取り

 

9月〜
事前に提出する書類などは,現地の大学の指示に従えば問題ないと思います.留学をする場合は英文証明付きの卒業証明書,成績証明などが必要になってくるかもです.
(オランダに限らず)ヨーロッパ全般的に仕事や対応が時間がかかるので,わからないことがあった時は根気強く,時間に余裕を持って聞くのがいいと思います.
少し勇気はいりますが,直接現地に電話をかけちゃった方が,向こうの人も親切に対応してくれます.メールではあんなにツンツンしてるのに,電話するとデレます.いわゆるツンデレです.

12月
現地大学の国際交流課(正確には Immigration Service Desk)と何回のメールと電話でのやり取りを経て,12月中旬には居住許可が下りて,オランダに住めることになっていました.
ビザを取る必要がない日本人にとって,ここまでくれば面倒ごとはほぼ終わりです.

オランダ入国
飛行機でオランダに到着して,入国の際にこのApproval Letterの提示を求められました.余談ですが,一緒にオランダに入国したyumaくんがここで色々とやらかしてくれたせいで,一悶着ありましたが無事に入国できました.やらかしてくれたyumaくんの記事

オランダに到着をしたらすぐに居住許可証(日本でいう在留カード)がもらえるかと思えば,そういう訳ではありません.オランダ入国管理局(IND)に行き,指紋データ提出の手続きを行う必要があります.これが本当にめんどくさい…

入国管理局のサービスデスク自体はオランダ全土の大都市を中心にいくつかあり,場所と営業時間は

IND desks and offices

で見ることができます.

僕の場合は一番近い場所でも,フローニンゲンから電車で片道18€,1時間かかるZwolle(ズウォレ)だったので,アムステルダムに到着したら,その日に手続きを済ませちゃうのも手かもしれません.

INDに行くと,整理券を渡され,厳つい職員と警備員が見守る中しばらく待たされます.整理券を受け取った後は個室に呼ばれ,指紋データの提出と居住許可証に載る写真の撮影を行います.担当してくれたお姉さんが何回も「この写真でいい?」とか「日本語読めないけど,サインはこれでいい?」って聞いてきてくれたので,何回か撮り直しをさせてもらえましたw

手続き自体は10分ほどであっさり終わって,担当してくれたお姉さんと世間話をしてました.
居住許可証が出来上がったら,大学を通じて連絡があるらしく,受け取りのためにまたZwolleまでくる必要があります.その際はパスポートが必須なので忘れないようにしないとですね,,,

(3週間が経とうとしている今,まだ学校から連絡はありません….もう少し気長に待ってみます.)

まだ居住許可証の受け取りはできてませんが,カードの受け取りができたら,紹介したいと思います!次の記事では,いろんな手続きに必要になってくる現地電話番号の取り方について書くつもりです.あと,ツイートで振り返るオランダ滞在日記も書きたい!!

ダルムシュタット滞在記①|出発・到着

この記事は執筆当時(2018/01/26)の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

ついにまともな記事を書きますshiraiです.
去る1月5日に日本を発ってから約3週間が経ちましてそろそろ生活も落ち着いてきたので軽く振り返ってみます.

空港にて

出発は例によって成田空港からカタール航空を利用しました.オンラインチェックインを済ませ早々に搭乗券を受け取ろうとしたのですがここですでにひと悶着.
ビザ無しでドイツへ5か月滞在するため,ビザを取るための書類があるかと聞かれました.答えはNO.
日本人がドイツに渡航する場合,ビザは現地取得が原則のため書類を全て用意しておくことは難しいです.アパートの管理人のサイン等も必要ですからね.
最終的に搭乗券はもらえましたが,各航空各社の判断によっては搭乗券がもらえない可能性があるそうです.そんなバカな.
加えて,入国審査の際にチケットを早期帰国に変えない場合入国拒否されるかもと言われました.MAJI?
そんな不安を抱えつつのフライト,全然楽しくなかったです.ワイン飲んですぐ寝ました.機内食はおいしかった.

そんなこんなでドーハへ12時間.そこからフランクフルトまで8時間かけて飛びました.長い長い1日でした.
乗り継ぎの際に中東系のスタッフに無表情で「SAYONARA」と言われて恐怖を感じましたが何も起きず.
さて,問題の入国審査がやってきました.
5か月いるよーって言ったらビザとらなきゃねーって言われたので知ってるよーって言ったら入れました.なんだこの茶番.
最後にドイツ語で何か言われましたが,こっちが理解できていないので無問題でしょう.
ところで,入国審査のゲートはEU圏内とそれ以外の人で場所が分かれています.
それを知らずに普通にEU圏内のゲートに並んでしまいましたが次からは気を付けてねで済みました.強面のくせに優しいそれがドイツ人.

ダルムシュタット到着

そんなこんなでフランクフルト空港に降り立ち,バスでダルムシュタット中央駅に向かいます.フランクフルト空港バスターミナル14番から30分ほどかかりました.値段は9€弱.
中央駅はHbf(Hauptbahnhof)と表記され,どの町に行ってもHbfがあります.多分.

ダルムシュタットに着くと,これから同居するおばちゃんが迎えに来てくれていました.強面のくせに優しいそれがドイツ人.
部屋の鍵と一通りの説明を受け,料理も作ってもらいました.このあとめちゃくちゃ寝た.
そして日曜日がやってきました.ドイツは閉店法(Ladenschlussgesetz)という法律により,飲食店以外は基本的に日曜日に営業を行っていません.
そのため散歩に出かけたはいいものの街中は閑散として人通りもまばらでした.スーパーも空いていないためどこかで腹ごしらえをしなければと歩くこと1時間.
ケバブ屋にたどり着きました.

これで4€(約550円)とまずまずの値段.ドイツでの初外食は中東料理でした.
食後の運動がてらこれから通うことになる研究機関を下見へ.


小さいながらよい佇まいです.アパートから歩いて約15分の位置にあったので通勤は徒歩で十分そうです.

そんなこんなで人生3度目の海外生活がスタートしました.当面の目標はビザとドイツの携帯電話番号を取得することです.
それではまた次回の記事でお会いしましょう.

その②へ続く

実務訓練日記① ~日本出発&アムステルダム到着編~

お久しぶりです、yumaです。

前回の投稿から大分空いてしまいましたね。卒論や発表などで忙しく、中々更新することができませんでした。

実務訓練はとっくに始まっていて、オランダの地に降り立ったのは2週間前になります。で、着いてから今までのことを1つにまとめて書いちゃうと1個の本が書けちゃうんじゃないかってぐらい内容の濃いものになってしまうので、分けて書いていこうかなと。てことでまずは日本出発から書いていきますね。

日本出発

飛行機は成田国際空港から出る便だったので、そこまでは豊橋から新幹線で向かったんですけど、実は新幹線乗ったことほとんど無くて、修学旅行で1回乗ったことある程度なんですよ。だから普通は飛行機あんま乗ったことないから緊張するなーってなるんですけど、自分は飛行機と新幹線の経験値が同レベルだったために、新幹線乗るところからめっちゃ緊張しましたね。こんな地元からほとんど出たことない実家暮らし人間が果たしてオランダに行ってやっていけるのかって新幹線に乗りながらずっと頭抱えてました。

で、東京駅着いて、その複雑な構造と人混みに四苦八苦しながら、明日には海外だし日本っぽいもの食っとくかーってことで食べたのが地下の東京ラーメンストリートにある「㐂蔵」の仙台牛タンねぎ塩ラーメン。これね、おいしいです。東京駅行く機会がある人は是非。確か900円ぐらいだったと思います。

食べた後は駅からバスで成田空港へ。飛行機の出発が22時頃なのに15時には成田に着いていたので、大分時間を持て余してました。日本円からユーロに換金するために口座からお金引き出そうとしたときにあまりのお金の無さにん”ん”ん”ん”~~~~~~ってなってましたね。

夕方になってお腹も空いてきたので、出発前の最後の晩餐じゃ!ってことでこれ。

お寿司。おいしいに決まってます。しかしyumaさん金欠。そのため1000円に収まるようにちゃんと選んで食べました。えらい。

さあ、ということで遂に出発。空に浮かぶ満月も自分たちの門出を祝ってくれているようです。

自分たちはドーハで乗り換えてそこからアムステルダムって感じのルートで、成田からドーハまで12時間、ドーハからアムステルダムまで7時間の合計19時間のフライト。つらい。

で、成田からドーハまでのフライトでは機内食が2回出たんですけど、どっちもおいしかったです。機内食のお肉って柔らかいですよね。

そして、映画見て寝て、なんとかドーハに到着。ずっと座りっぱなしだったせいか足はもうパンパン。

ところでこのドーハ・ハマッド空港にいるチョウチンアンコウみたいなクマは何なんですかね?ってことで調べてみたら、これウルフ・フィッシャーって人のアート作品らしいです。タイトルは「untitled(Lamp/Bear)」。価格は驚きの680万ドル (7.5億円)。タイトル無題なのにカッコでクマとランプってつけるぐらいなら無題じゃなくてよくない?ってちょっと思いましたけど、まあそこは美術家の感性なのでしょう。

さて、乗り継ぎのためにドーハ・ハマッド空港で3時間弱過ごした後、遂にオランダ行きの飛行機へ。7時間のフライトなので成田からドーハまでのときより短いんですけど、前のフライトでこれでもかってぐらい寝てしまったせいでなかなか寝られないんですよね。映画も特に観たいものが無くて、7時間がとても長く感じました。やってたことと言えば足がパンパンにならないように揉んでたことぐらいですね。

あと、もちろんここでも機内食が出たんですけど、これがね…

よく分からない味なんですよ。ベリーソースとカスタードにパン入れたみたいな感じなんですけど、甘くてしょっぱい感じの味なのかなーと思いきやあまり味を感じられないんですよね。長時間のフライトで自分の舌がバカになってしまったのか、それともこれから行く飯がおいしくないと噂のオランダからの洗礼なのでしょうか。あ、左上のクロワッサンっぽいのはおいしかったですよ。

まあ、なんやかんやあって7時間のフライトも終わり、遂にやってきました。

スキポール空港 (アムステルダム)!!

といっても、スキポール空港はアムステルダムの中心からはちょっと離れているので、電車でアムステルダム駅まで向かいます。

アムステルダム駅へ

スキポール空港から電車に揺られること15分、アムステルダム駅に到着しました。

噂では東京駅はこのアムステルダム駅をモデルにして作られたと言われてますが、実際はそうじゃないらしいです。似てますけどね。ちなみに、東京駅とアムステルダム駅は姉妹駅として締結しているらしいです。

ちなみにアムステルダムでは特に何もしてないです。都市部ということもあってか、あまり治安が良くなくて、ササッと離れちゃったんですよね。ちょっとだけ周辺を歩いたんですけど、葉っぱ()入りアイスが売っててびっくりしましたね。まあオランダでは合法ですからね。

ちなみにオランダではよく「コーヒーショップ」を目にするんですけど、これコーヒーは売ってなくて実際売ってるのは葉っぱなので入らないように気を付けてくださいね。喫茶店は「カフェ」または「コーヒーハウス」と表記されてます。

で、実はアムステルダムに着いてから実務訓練が始まるまで4日間ほど空いてるんですよ。早めに日本を出た方が飛行機が安かったってのが理由なんですけど。早めにフローニンゲンに行ってもよかったんですけど、せっかく4日も空いてるので…

行っちゃいました、イギリスはロンドン!!

てことで、次の記事では実務訓練前のロンドン3日間の旅について書こうと思います。それでは。

あとがき

そういえばオランダの入国審査のときに大分手間取ったんです。普通はオランダに2か月もいないですからね。

入国審査官にパスポート見せて、滞在期間とか入国理由とか聞かれるじゃないですか。で、心の中で答えを用意してたんですけど答えるときにテンパってしまって

審査官「どれぐらいオランダに居るつもりだい?」

自分「sightseeing.

って答えてしまってからはもうグダグダ。お前観光なのに2か月もいるのかよとか、汚い言葉まで投げられる始末。まあ入国は出来たんですけど、おそらく1人だったら別室に連れていかれてたところでしたね。正直にインターンシップで来たんだって言えよって話なんですけどね。

ということで、皆さんも海外に長期滞在する際は気を付けましょう。自分はもう入国審査はしたくないです。

ダルムシュタット前哨戦・痔闘病篇④

この記事は生々しい表現を多く含みます。閲覧注意。

前回の続き

さあ手術当日です。
当日はご飯を抜いて胃を空っぽにして病院へ向かいます。

病院に向かうと個室に通されお尻に穴の空いた手術着に着替えます。
リラックスしていると手術室に呼ばれました。
手術台に横たわり静脈麻酔を打ちます。
麻酔が効きまどろんでいると、局所麻酔を肛門付近に数カ所打たれました。これがとても痛い。静脈麻酔とは何だったのか。痛みに悶ながら耐えていると肛門の広がる感覚。いよいよ内部に注射を打つようです。
事前に調べた通り、内部への注射は痛みも挿入感も無く程なくして手術は終了しました。
術後は麻酔が抜けるまで個室で休憩をとりました。
普通は1時間ほどで麻酔が抜けるそうですが自分の時は麻酔が効きすぎたのか3時間ほど休憩していました。
麻酔が切れた後はなかなかにきつい。お尻にとてつもない異物感。
おそらく内部に注射した影響なのですがとても圧迫感がありました。

ここからはあまり書くこともないのでダイジェストでお送りします。

術後1日~1週間

引くことのない肛門の異物感。ずっしりとした重い感じ。内部が圧迫されているのか便が細い。小指くらい。
しかし術前は便秘がちだったのに毎日便が出るようになる。痛みはない。

術後1週間~3週間

この頃からチクチクとする痛みが増える。壊死した痔核が落ちてゴムで縛った部分が傷になったからだと思われます。
座薬を忘れずに注入します。座薬には麻酔成分も含まれているので痛みを和らげることができます。
そしてまだ多少の異物感が残っています。

術後3週間~5週間

いまだ痛みは続いています。しかし、痛みのインターバルは段々と長くなってきたように思えます。
異物感はほとんどなく、排便も健康的な便がでるようになりました。

術後5週間~現在

痛みはほぼなくなり、座薬を注入することもなくなりました。
心も晴れやかな気持ちでいっぱいです。あれほど来なかった便意も自然にもよおすようになり、快適なトイレ生活を送っています。最後の通院時に先生に言われた、便秘や下痢にならないように、あまり力み過ぎないように、という教えをしっかり守って生活できています。手術をして本当によかったです。

ひとまず、ダルムシュタット渡航前の前哨戦、これにて終了とさせて頂きます。
ドイツ渡航中に何らかの形でまだ爆発するようなことがあればその経過を共有していく所存です。本当にないことを祈っていますが。それ以外にもちゃんと現地の食べ物等の情報も載せますよ。

それでは皆様お尻には十分気を付けて生活なさってください。
痔・END