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ダルムシュタット滞在記⑧|ドイツ滞在許可取得

この記事は2018年3月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

えー...とっくに日本に帰ってきてたshiraiです.
滞在許可が下りた時の話を書いてなかったので備忘録として残しておきます.
以前書いた内容と重複する部分もあるかもしれませんが,帰国までの流れを時系列にまとめて記します.

1/18 住民登録

これは以前書いたとおりですね.ドイツに2~3ヵ月以上滞在する人は避けて通れません.詳しくはこちら

2月上旬 アポなし凸

住民登録後に滞在許可についての話のために役所から手紙が来ると聞いていたのですが,全くこなかったため.痺れを切らしてアポなし凸しました.この時,用意していた保険証明書や研究所からの招待状,パスポートなど必要であろう書類を持っていきました.アポなしだったのですがアポが無い時間だったようで話を聞いてもらえました.また,自分の苗字のスペルで担当が変わるため,部屋の表札に書いてあるアルファベットを確認して部屋に入るようにしましょう.
話し合いの結果,必要な書類と次の面会時間をまとめた手紙を送るので,それを待つようにとのことでした.

2/13 手紙を受け取る

手紙によると次の面会はちょうど一ヶ月後.それまでに必要な書類をそろえなければなりません.必要な書類は以下のとおり.

  • パスポート
  • 写真(パスポートサイズ)
  • 研究所との契約書(Guest Agreement)
  • 研究所からの招待状(Invitation Letter)
  • 大学院への入学(合格)証明書
  • 奨学金需給証明書
  • ブロックドアカウント開設証明書 (詳しくはこちら)
  • 賃貸契約書
  • 住民登録証明書
  • 健康保険
  • 添付された申請書 (手紙に同梱されていました)
  • 申請書以外はコピーを持参(持参しないとコピー1枚につき0,5€追加)

なお,英語で用意していた書類はすべて研究所の人にドイツ語に翻訳してもらいました.翻訳証明は必要なかったです.今回は研究所での滞在だったため,学生ビザではなく就労ビザが下りることになりました.給料は一切もらってないのに.

3/13 予約当日

手紙にはドイツ語が話せない場合話せる人を連れてくるように,と書いてあったのでついてきてもらいました.朝9時前に.ありがとうヨハン君.
担当官との話は全部彼にやってもらいました.自分がやったことは滞在許可申請料100€を支払うだけ.書類も不備が無かったため1ヵ月程度で許可証が発行されるとのこと.研究所との契約が5月末までだったため,その日までの滞在許可が下りるそうで,それ以降の滞在には仮ビザと呼ばれる,本来は次の滞在許可取得までのつなぎとして使われるものを発行してもらえるらしいです.これでようやく一安心です.

4月上旬

滞在許可証が出来たと手紙が届きました.そして受け取ったのがこちら.

これでとりあえず5月末までの身の安全が確保できました.仮ビザは必要になった時にアポなしで外人局に行って20€くらいで2週間分程度の滞在許可延長ができるみたいです.

5月下旬

そろそろ滞在許可が切れるので延長申請.これまたすぐに終了.今回はカードではなく紙きれをもらいました.
同時に,帰国準備のため,住民登録解除の申請を行いました.場所は住民登録した場所と同じで,日本に帰ると一言告げて終了しました.入るのにあんな苦労したのに出てく時は一瞬...
また,銀行口座を解約してブロックドアカウントに残っているお金をすべて引き下ろします.これも日本に帰るから解約すると告げたら終わりました.残金を引き下ろせるカード1枚もらってATMで引き出して終わり.
これで帰国準備は終わりです.さらっと書きましたが結構大事なことなので忘れないようにしてくださいね.

6月上旬

帰国.蒸し暑い.ラーメンうめぇ.といった感じで5カ月にわたるドイツ生活が終わりました.ドイツ生活の記事は気が向けば書いていこうと思います.
今後のこのブログについてですが,来年の1月から,僕らと同じように後輩たちが海外に飛び出します.彼らもまた海外での暮らしを発信してくれるそうなので,来年は彼らがこのブログ更新を引き継いでくれることになります.
これにてドイツ生活の記事はひとまず,区切りとさせていただきます.記事をご覧になっていただいた皆様,ありがとうございました.

オランダの魅力 キューケンホフ公園

※ 記事中の情報は2018年4月のものです.

どうもすっかりオランダ人に溶け込んだ,ある日です.

長期インターンシップ終了もいよいよ残り1ヶ月ちょっとに迫り、研究も終盤に差し掛かってきました。インターンの始まった1月は連日鼠色の空で少し憂鬱な気持ちにもなりましたが、オランダにも春がやってきて、今では街は活気にあふれ色あざやかな植物で溢れかえっています。

今回の記事ではオランダを代表する「キューケンホフ公園」について紹介したいと思います。

 

キューケンホフ公園とは

キューケンホフ(Keukenhof)はオランダのリッセに(Lisse)に位置する世界最大の花の公園であり、Keukenhofはオランダ語で「台所公園」を意味しています。総面積32ヘクタールの園地に植えつける花の球根は毎年700万球以上で、世界でも最大級の花の公園です。
公式ホームページより

毎年3月中旬から5月上旬までの期間限定で開園し、チューリップだけでなくスイセンやヒヤシンスなどの球根植物が咲き誇るオランダの一大観光スポットです。

実はキューケンホフ公園に行くのは人生で2度目ですが、今回は写真をたくさん撮ってきたので園内の様子や行き方などをまとめていきます。

 

キューケンホフへのアクセス

キューケンホフ公園はチューリップ畑が広がる自然豊かな南ホランドに位置しているため、公共交通機関を乗り継いで行く必要があります。ただ、公園の開演時期は主要な駅からバスで行くことができます。

バスが出ているのは

  • 1. アムステルダム・スキポール空港(Bus858)
  • 2. ライデン中央駅(Bus854)
  • 3. ハールレム駅(Bus50)

で、開園時期にはバスと公園への入場券が一緒になったコンビチケットなども売られています。現地で入場券を買おうとすると、長蛇の列に並ぶことになるので、コンビチケットや、インターネットでチケットを購入することをおすすめします。毎年世界中の観光客が公園にくるだけあって、スキポール国際空港からはすごい人数の観光客が押し寄せます。時間には余裕を!

今回は公園にもっとも近いライデン(Leiden)から朝イチのバスで向かいました。

 

キューケンホフ公園

4月21日
フローニンゲンから電車に揺られること4時間、ライデンまでやってきました。

これまでもオランダ国内の様々な都市を見てきましたが、ライデンはザ・オランダと言える様な運河と風車と花の風景が広がっており、本当にいい街でした。

翌日の戦い(公園散策)に備えて、この日は運河沿いで美味しい夕飯とお酒を堪能して、就寝しました。

本当はライデンの要塞や、豊かな運河の文化を紹介したかったのですが、記事がとてつもなく長くなりそうなので今回はこの辺にしておきます…

4月22日 朝7:30

今回公園を訪れた4月の下旬はチューリップのピークでもあり、同時に混雑のピークでもあることは事前にわかっていたので、比較的人の少ない午前中に向かいました。

ホテルの朝食が朝の8時からだったので、ホテルでの食事を諦め、仕方なく運河沿いのマックでチーズバーガーを買い、ライデン中央駅のバス停に向かいました。前日、ホテルの受付のお姉さんは8時前からバスは出ていると言っていましたが、行って見ると8:25が公園行きの始発でした。
キューケンホフの開園は8:00なので、本当に朝イチに入園したい場合は、車もしくはスキポール空港からのバスをおすすめします。

ライデンからキューケンホフまでは約30分の道のりで、バスには日本人をはじめとした様々な国の人で溢れかえっていました。会話を聞いている限りイギリスからの観光客(老夫婦)がたくさんいました。

8:45
チューリップ畑が広がる風景を車窓から眺め、公園に到着しました。

少し出遅れたこともあって、すでにたくさんの人が入場券売り場に並んでいました。

ちなみに日本語ではキューケンホフと言いますが、オランダ語の発音では ケウケンホッフ に近いので、キューケンホフと言ってもなかなか伝わりにくいかもしれません。

園内に入ったらまずみんな人の少ないうちに見たいエリアに向かいます。某ネズミの国みたいな感じです。


公式ホームページ Mapより

園内はブリティッシュガーデンの様なエリアや、池のエリアなど色々な見所があって、3時間あってもなかなか全部見切ることができません。


園内では一重咲きのチューリップから、ユリ咲きのアラジンなど様々な種類のチューリップを見ることができます。
そしてチューリップだけでなく、

スイセンもたくさん咲いています。

今回は乗りませんでしたが、公園の周りを流れる運河をボートで回ることもできます。

オランダといえば の木靴もあります。

9:30
この辺りから少しずつ人が増え始めました。花の美しさを文章で表現できるほどのセンスを持ち合わせていないので、この辺から写真メインで貼って行きます。

ヒヤシンスも見頃です

目玉焼き🍳

池とチューリップは本当に綺麗でした。

11:00

ミッフィーの作者ゆかりの地であるユトレヒト(Utrecht)が近いこともあって、園内にはミッフィーの遊具も

めっちゃチューリップ

カッコいいスイセン?

12:00
ピークの時間が近づき、どんどん人が増えてきました。人気のエリアは人ばっかりで、犬や車椅子の方も多いのでなかなか散策がしにくくなります。

園内の展示やイベントもあるので、オランダやチューリップの歴史の勉強もできます。(オランダ名物のストロープワッフルや、コロッケもあります!)

この日の最高気温が26度ということもあり、この辺りで撤収することにしました。
あまり知られてはいませんが、公園の外にはレンタサイクルもあり、周りにひろがるチューリップ畑や自然の中を自転車で巡ることができます。(とてもおすすめ)

自転車大国であると同時に高身長で有名なオランダなので、短足で背の低い日本人に合う自転車は少ないです。女性の場合は子供用の自転車に案内されていた人もいました。

自転車を借りて、1時間のサイクリングコースを走ってきました。海岸や自然保護区を走る4時間コースもあるので、体力と時間に余裕がある人はそちらもおすすめです。


海抜ゼロメートルの国とも言われるオランダはどこまでも平地が広がっているので、移動手段として自転車はとても合理的なのかもしれません、、

このサイクリングではどこまでも広がるチューリップやスイセン畑を見ることができます。

13:40

心地よい風を切りながらのサイクリングでしたが、園内を3,4時間も歩いていただけあって、さすがに疲れました。サイクリングを終えて、公園に帰ってくると入場を待つ観光客の列はさらに伸び、レンタサイクルを待つ人もかなり増えていました。
やはり開園初めや閉園近くの時間帯がベストみたいです。

 

最後に

一生に一度は訪れたい場所として度々テレビなどでも取り上げられるキューケンホフですが、本当にオススメの場所です。荒んだ心もすっかり浄化されてフローニンゲンに帰ってきました。

残りの1ヶ月も楽しんで頑張ります!

ダルムシュタット滞在記⑦|ドイツ料理

こんにちは.知らぬ間に卒業していたみたいです.
日本にいない間に目まぐるしく変わっていく環境に切なさを覚えます.

さて,今回は今までに食べた料理(ドイツ料理とは限らない)を紹介していきます.

Linseneintopf


レンズ豆のスープです(上の写真は豆じゃないかも).顎を破壊する程度の硬いパンとソーセージと一緒に食べます.
味付けは多種多様でヘルシーなのにお腹にたまるというダイエットするには最適な一品.

Spitzkohl

ロールキャベツ.日本と違うところはキャベツの表面を焼いて少し焦げ目をつけてあるところでしょうか.
外れなしにうまい.

Geschnetzeltes


ビーフストロガノフ.煮込み料理はたいていおいしいです.

Currywurst

ドイツの伝統的ジャンクフード,カレーソーセージ.ケチャップにカレースパイスをふんだんに使用して,フライドポテトとソーセージをからめて食べます.
暴力的にうまいってこういうことを言うんでしょうね.

Weißwurst

南部ドイツの伝統料理,白ソーセージ.焼かずに茹でて,皮を剥いてから食べます.ハーブが練りこまれていて味わい深いです.

Schweinebraten

ローストポーク.付け合わせのじゃがいもとの相性抜群です.あっさりしていて食べやすい.

Rinderroulade

牛肉の肉巻き.中にはピクルスやベーコン,玉ねぎなどが入っています.付け合わせのSauerkraut(紫キャベツの漬物)とKnödel(ジャガイモやパンから作られる団子)もドイツではよく目にします.

Schnitzel

いわゆるカツレツ.日本との違いは衣がやわらかくさっぱりとしている点.これがうまいんだなぁ.

これらは研究所や近くの大学の食堂で食べられます.メニューは日替わりでものによりますが大学だと2.5~4€,研究所だと4€~7€くらいですね.

壮大な飯テロをかました反動で胃袋が食を欲しています.よって今日はここまで.
空腹で倒れる前にさようなら.

フローニンゲン滞在記①|日本の本を取り寄せる

※ 記事中の情報は2018年3月のものです.

どうもオランダ人になりつつある,ある日です.

海外実務訓練が始まって早3ヶ月弱,すっかり海外での研究生活にも慣れ,次第に時間を持て余すようになってきました.日中はすごく忙しいのに,寮に帰り食事とシャワーを済ませてしまうと長すぎる余暇が待っています.

テレビもゲームも本一冊すらない殺風景な部屋で,ただただパソコンに向かって時間を潰すのもアレなので,「なにか有意義に時間を使おう」と心に決めました.

↑ 殺風景な部屋

 
せっかく勉強に集中できる時間と環境があるので,前々から取りたかった 第一級アマチュア無線技士の資格勉強をすることにして,有志の方々がインターネット上にまとめている過去問や解説を見て勉強を始めました.

しかし勉強を始めて数日,思ったように内容が頭に入らず,パソコン・スマホとデジタルの世界で生きている情報系の学生であるにも関わらず電子書籍や電子資料での勉強は向いていないことにいまさら気がつきました….
表示媒体が文章理解と記憶にどのように影響を及ぼすかはわかりませんが,勉強するなら紙の本を開いて読みたいアナログ人間です.

 

海外で日本の本を読む方法

海外で日本の本を読む方法としては,

  • 1. 電子書籍として購入し読む
  • 2. 現地の日本書籍を扱う本屋で購入
  • 3. Amazonなどで購入し海外に送ってもらう

などいくつか方法はあると思います.普通の読み物であれば電子書籍で十分なのですが,今回は勉強が目的なので現物を手に入れる他ありません.ロンドンやパリ,アムステルダムなどの大都市では日本語の本を扱う専門の本屋さんはあるので,実際に店舗まで出向き購入するのもありだと思います.
ですが,今回買う本は専門書で,しかも日本でも若干マニアックな分類に入るアマチュア無線の本なので,海外の書店では取り扱っていないことがほとんどです.

最後に残った 「3.Amazonなどで購入し海外に送ってもらう」ですが,これも注意が必要です.
手数料・配送料・消費税がバラバラで金額も決して安いとは言えません,そして税関で引っかかることも多々あります(経験あり).

今回は安く海外発送をしてくれるhonto(書籍ストア)を利用しました.

 

発送方法

発送方法は4種類の中から選べるので,届くまでの日数と金額を考慮して決めるといいかと思います.

1.国際エクスプレスメール便(EMS)…追跡可・補償あり
  • 出荷からおよそ3~5日でお届け
  • 高い 送料の目安はこちら
2.航空便…追跡不可・補償なし
  • 出荷からおよそ10日~2週間でお届け
  • そこそこ高い 送料の目安はこちら
3.エコノミー航空郵便(SAL)…追跡不可・補償なし
  • 出荷からおよそ1週間~2ヶ月でお届け
  • 一部の国への配送はできない
  • 比較的安い 送料の目安はこちら
4.船便…追跡不可・補償なし
  • 出荷からおよそ1ヶ月~3ヶ月でお届け
  • 安いけど時間がかかる 送料の目安はこちら

 
お財布と相談して,はじめは エコノミー航空郵便 で日本から本を送ってもらうことにしましたが,オランダKLM航空のストライキのせいで,到着予定日が未定になってしまったので注文をキャンセルし,通常の航空便 で再度注文しました.国によって推奨される発送方法も違うのでよく調べてから注文してください!

日本からオランダまで航空便送料が約2000円弱でした.専門書2冊で900gもあったので少し高かったですが,エコノミー航空郵便 が使える国ではそちらの方がオススメです.

hontoのいいところは何と言っても書籍代と配送料しかかからないことです.Amazonなどの海外発送ではこれに加えて,日本の消費税や手数料もかかり,梱包も少し残念なこともあります.

 

本の受け取り

注文からちょうど10日後,寮の郵便受けに見慣れないダンボールが乗っかっていました.

開けて見ると緩衝材やビニール袋で防水加工も施されている本が出てきました.

質の高い日本の配送業者と違って,海外では荷物は平気で蹴られ投げられ,雨の中に置き去りにされます.
なので,これだけ丁寧に梱包してもらえると安心です.そして,写真にもあるように Printed Matter (印刷物)として配送してくれるので,関税で引っかかることもほとんどありません(たぶん).

 

最後に

なんかhontoの宣伝みたいな記事になってしまいましたが,実際いろんなサービスを利用した中ではホントにオススメです.
(専門書だけじゃなくて,日本の雑誌や漫画も買えばよかったー…)

残り半分の海外実務訓練も有意義なものになるように頑張ります!今回はこの辺で

↑ 毎日少しずつ進めて,半分ほど終わりました

ダルムシュタット滞在記⑥|ドイツの交通事情

この記事は2018年3月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

5人中3人がすでに帰国したおかげで甚大なコンテンツ不足に陥っているこのブログ.今日もせっせと書いていきます.
今回はドイツでの移動手段についてです.ドイツでの移動手段はこんな感じ.

  • トラム
  • バス
  • 電車

行き先によって異なりますが,大体の移動距離の目安はトラム<バス≦電車≦車といったところでしょうか.

トラム

市内の移動にて使用.自分はアパートからダルムシュタット駅間の往復によく乗ります.各停留所に切符売り場があり,片道券や1日券,1ヵ月券などを買うことが出来ます.
ダルムシュタットが位置するヘッセン州内のトラムはほとんどRMVという会社が運営しています.スマホアプリでは路線情報を調べることができる他,当日の切符を買うこともできます.

バス

中~長距離移動にて使用.ダルムシュタットの広場からフランクフルト空港までバスが出ているので,空港から最寄の駅で乗り換えることで遠方へ旅行ができます.
また,国外の旅行にはFlixbusが便利です.こちらもアプリにて予約することができ,例をあげるとベルギーのブリュッセルからフランクフルト間をわずか20€以下で移動できます.
こちらは長距離の移動に加え,運転が荒い場合もあるので乗り物酔いする方は注意が必要です.

ドイツにはかの有名なアウトバーンがあります.夜間の空いている道なら300km/hを越えることもあるそうな.
この話を聞いた瞬間にドイツで車に乗ることを未来永劫あきらめました.上記の長距離バスもこの道を通るので中々激しいです.

電車

旅行の際はほとんど電車に乗っています.ドイツの鉄道運行会社Deutsche BahnのアプリDB Navigatorでは路線情報を調べたりチケットを買うことが出来ます.
万が一電車に遅れが生じた場合でも,その遅れに従って乗り換え案内を表示してくれるので大変使い勝手がいいです.
アプリで買ったチケットにはQRコードがあり,乗車後にそれを車掌に見せるだけでオーケーです.
他のヨーロッパの国と同様にドイツは一部の交通機関を除いて改札がありません.そのためWish my luckといって乗り込む輩が多数いるとか.
良い子はまねしちゃだめだゾ.

ドイツで電車の切符を買う場合,事前に予約することで大幅な割引を受けることが可能です.
割引値段はSparpreis,非割引値段はFlexpreisといい,予約する時期によっては半額以下になることも.
しかし,Sparpreisを利用するには一定の条件があります.まず,ICEまたはICを利用すること.これは日本の新幹線のような車両にあたります.
また,ICEやICは指定した時間に運行されるものしか乗ることができません.
基本的に長距離移動ではICEに乗るのであまり意識せずとも割引を受けられると思われます.
特定の車両は1stクラスと2ndクラスで車両が区切られており,特別なサービスを受けることができますが,チケット代は倍程度かかります.
さらに割引を受けられるシステムとして,BahnCardというものがあります.
BahnCardには25,50,100のランクがあり,ランクの数字が割引率となっています.100を買えばすべてが無料になります.
以下にカードの種類をまとめておきます.
 

種類\ランク25 (1st / 2nd)50 (1st / 2nd)100 (1st / 2nd)
My BahnCard (26才以下)81€ / 39€252€ / 69€取り扱いなし
BahnCard         (27才以上)125€ / 62€515€ / 255€7.225€ / 4.270€
Probe BahnCard (3ヶ月有効)期間限定期間限定2.295€ / 1.275€

これらは1年間有効(Probeは3ヵ月)で,期限が切れる6週間以上前に解約手続きをしないと新しいカードが送られてきて問答無用で支払いを命じられます.
また,1ヵ月単位で契約が可能なBahnCard Flexというものもありますが,こちらは銀行口座がないと買えません.
カードはネットか駅にて買うことが出来ます.そしてMy BahnCardがこちら.

1年に1回でも長距離移動をすれば元が取れます.
しかしMy-/BahnCard50を買う際には注意が必要です.BahnCard50ではFlexpreisのみ50%OFFとなり,Sparpreisは25%OFFで,BahnCard25と同じです.
従って,事前に旅行計画をしっかり練る方ならBahnCard25で十分です.

その他ドイツの切符には,週末乗り放題チケットや州内乗り放題チケット等おとくな券が多数あるのでぜひドイツ旅行の際は活用してみてください.
それでは今回はこのへんで.

ダルムシュタット滞在記⑤|銀行口座の開設

この記事は2018年3月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

段々晴れてきたと思ったらめちゃくちゃ吹雪いてる今日この頃.
今回はやりたくもなかった銀行口座の開設方法について書いていきます.

なぜ開設するのか

簡潔に言うとビザを取るためです.詳しいことは後日ビザ取得に関する記事に書きますが,ビザを取得するには,滞在期間中の支出を賄うことができる財源の証明が必要です.
多くの場合は奨学金需給証明書があれば事足りると思いますが,ドイツの学生に対する基準は720€/月.それに対してMy奨学金は約600€/月です.
そして滞在期間は5ヵ月なので残りの(720-600)×5=600€の財源を確保する必要があります.
この財源の確保のためにブロックドアカウントなるものを作りました.たかが600€,されど600€.

ブロックドアカウントとは

ブロックドアカウントは市役所の要求に応じて開設する毎月決められた額しかを引きおろすことが出来ない口座です.自分の場合は開設時に600€預けて,それ以降毎月120€を引き出すことが出来ます.
この口座の開設証明書と,先の奨学金需給証明書によって毎月720€の財源があることをお役人様に証明できます.
ちなみに日本から持っていった銀行の残高証明書は受け取ってもらえませんでした.事前のリサーチでこれがあればドイツで口座を開かなくても良いと思っていたのでとんだ誤算です.

どの銀行にするか

市役所ではDeutsch BankかSparkasseのどちらかで口座を開くように言われました.
ブロックドアカウント開設にお金はかかりませんが,ブロックドアカウントを開くための普通口座開設にはお金がかかります.ややこしい.
どちらの銀行にするかですが,Sparkasseをおすすめします.口座開設料が,Sparkasseは50€に対して,Deutsch Bankは2~3倍かかります.
また,通常口座を開くと毎月口座から維持費が引かれます.Sparkasseは毎月7.5€です.

いざ開設

手続きはここで行いました.

口座開設に必要な書類は,パスポートと住民登録証明書,ブロックドアカウント開設許可書の3つです.これさえそろっていれば即日口座開設が可能です.
ブロックドアカウント開設許可書は市役所で発行してもらいますが,この手続きも後日ビザの記事にまとめておきます.
ブロックドアカウントを開くとこのような通帳がもらえます.お金を引き出すときはこれとパスポートを窓口まで持っていけばOK.するとカードがもらえるのでそれをATMに入れるとお金が出てきます.

また,口座開設からしばらく経つと,カードとそのPIN番号が別々に送られてきます.このPINは普通にコインで該当部分をスクラッチすれば番号が見えるのですが,それをシールと勘違いして無理やり剥がして手紙を破壊する愚行をかましました.みんなはちゃんと考えてから行動しようね.

このカードはデビット機能やチャージ機能等あるみたいですが使う予定は一切ないです.
口座には維持費しかいれてないので使う余裕がない.
この普通口座には通帳はなく,入出金の履歴は各自で印刷する必要があります.銀行内にあるATMやKontoauszugdrucker(明細発行機)にカードを入れると自動で履歴が印刷されます.
これを一定期間怠ると,銀行から直接明細が送られてきて,かつその送料が口座から引かれるみたいです.これは銀行の義務らしい.月末に一回くらい行けばいいみたいですが.

というわけで口座の開設手続きは以上です.オンラインバンクやら便利な機能がたくさんあるみたいですが5ヵ月ではあまり恩恵はないですかね.
ではまた次回.

ダルムシュタット滞在記④|洗濯をする

この記事は2018年3月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

こんにちは.ドイツでは段々と日が伸びて春を迎えつつあります.それでも日中以外はまだ冷たい風が吹くのでコートはいりますが.
さて,今回はドイツの洗濯機の使い方について書いていきます.

現在住んでいるマンションには地下に共同の洗濯機がおいてあります.
ただで洗濯機が使えるのかと思いきや,1回につき50セントコインを5枚要求してきます.

大体洗濯は7~9日置きに一回まとめてやっていますが,この期間に50セントを集めるのがどれほどめんどくさいことか.買い物の際は常に50セントがもらえるように小銭を出しています.

洗濯の際に必要なのはこちら,

左から洗濯洗剤,カルキ抜き剤,柔軟剤の3つです.これらはドイツのドラッグストアDmにて安く揃えられます.
洗剤は白物洗濯用と色物洗濯用とありますが,基本的に色物洗濯用を使えばいいと思います.
ドイツは硬水なのでカルキ抜きは必須です.これを怠ると衣服が灰まみれになったり洗濯機の故障にも繋がります.
カルキ抜きは洗濯洗剤と同じ場所にいれましょう.
また,柔軟剤を入れ忘れると仕上がりがパリッパリになります.硬水マジック.
各種洗剤は,水の硬度によって投入する洗剤の量が異なります.硬度に応じた量は洗剤容器の背面に書いてあります.
地域毎の硬度はこのサイトで調べられます.郵便番号や地名を入力して検索してみてください.
ちなみにダルムシュタットは完全なる硬水.水道水を飲むと喉に違和感が残ります.
洗濯機に洗濯物を投入し,洗剤を入れたら洗濯方法と,温度を決めます.洗剤はこの引き出し内に投入します.

ここで重要な単語はHauptwäsche(本洗い)とKoch/Buntwäsche(白物/色物洗い)くらいでしょうか.
右のA~Hが洗濯方法です,今のところAしか使っていません.
また本洗いのマークは,洗剤の投入口にもあるので同じマークの所に洗剤をいれましょう.

画像右のレバーをひねって洗濯方法と温度を決めます.いつもAの40℃でやっています.適切かどうかは知らん.
洗濯機のふたを閉めて,コインをいれたら緑色のスタートボタンを押して洗濯開始.

洗濯が終わったら同地下室に干すスペースがありますが,全くといっていいほど乾きません
最近は自分の部屋のセントラルヒーティングに乗せて乾かしています.これが一番早い.物によっては乗せれないものもあるらしいので各自でチェックしてください. 
洗濯機の使用頻度は自分の財布事情に直結しますのであらかじめ下着類は多めに持ってくることをおすすめします.自分は到着してから近くのH&Mで爆買いしました.

少し書きましたがダルムシュタットでは水道水をそのまま飲むことが出来ます.
もちろん料理にも普通に使っていますが,カルキが気になる方はカルキフィルター付のケトルなどを用いることでおいしい水道水を使えます.
話がそれましたが,ドイツの洗濯事情はこんなところです.
それではまた次の記事で.

ダルムシュタット滞在記③|ドイツで荷物を送る・受け取る

この記事は2018年2月時の情報を基に記載しています.情報が古くなっている恐れがありますのでご注意ください.

前回の投稿から大分間が空いてしまいました.記事のネタがたまってきたのでぼちぼち書いていきます.
さて,今回はドイツで荷物を送る・受け取ることについてシェアしたいと思います.

ドイツから日本へ荷物を送るとき,手紙扱いで送るか荷物扱いで送るかによって料金が変わってきます.
なんと2kg以内の小包なら手紙として送ることができます.詳しい料金と小包の許容サイズはこちらからご確認ください.
手紙は街中の郵便ポストにスーパー等で買える切手を貼ることで投函できますが,今回はドイツの郵便局:Deutsche Postにて手続きを行いました.
ダルムシュタットのDeutsche Postはここにあります.

郵便局内には郵送に必要な小包やガムテープなど一式そろっており,送り状記入用の作業机もあるので荷物さえ持っていけばその場で梱包して郵送することができます.
また,小包のサイズはXS,S,M,L・・・と様々購入することができますが,手紙扱いで送るにはSサイズまでの大きさでなければなりません.(Mサイズもいけるかも?用確認)
実際に梱包するとこんな感じです

荷物の上においてあるのが送り状です.左に送り主,真ん中に宛先,右に中身の名称と重さ・値段を記入します.宛先の国・都道府県は大文字で目立つくらいに書きましょう.
実際に送った荷物は1kg以下だったので送料は7€でした.送り状には3-5日で届くと書いてありましたが荷物が宛先に届いたのは10日後くらいでした.目安は倍ということなのか.
以上が手紙を送る際の手続きです.2kg以上の荷物を送る場合は送り状も異なるので機会があればまた記事にします.

続いて,荷物の受け取りです.先日同居人の家電のコードを電気コンロで焦がすという大失態を犯してしまい,新品をAmazon.deで注文しました.
日本でアマゾンを使うと日時指定ができるというのは当たり前ですがドイツではそんな項目どこにもありません.さすが日本.
注文から数日たったある日こんな紙が郵便受けに入っていました.

これはいわゆる不在届けですが,ドイツの場合は再配達をしてくれるとは限りません,不在届けを解読すると,荷物を1つ届けました(zuzustellen)とのこと.
しかし荷物はきていない.続けて読むと人の名前と住所が書いてあります.つまり隣人に荷物を預けたということらしいです.
どうやら3階上に住んでいる人みたいだったのですぐに受け取りにいけました.
隣人に預けるなんて日本では考えられないですが,近くまで届けたからええやん的なことなんでしょうか.ドイツの配達業者を通して日本の流通業の闇を垣間見た気分になりました.
というわけでドイツの荷物に関するお話でした.

余談ですがアマゾンの日本アカウントではAmazon.deにログインできなかったのでAmazon.comでアカウントを新しく作りました.
一緒にしてくれればいいのにややこしいですね.

実務訓練日記④ ~フローニンゲン滞在編①~

前回の記事はこちら↓

実務訓練日記③~ロンドン旅行編②~

どうも、yumaです。前回の日記でようやくロンドン旅行も終わり、遂にフローニンゲンでの実務訓練が始まるぞといったところです。まあ、1か月前の話になるんですけどね。なので、覚えてる範囲でフローニンゲンでの出来事を書いていこうかなと思います。

フローニンゲンへ

ロンドン旅行が終わり、スキポール空港へと帰ってきました。時刻はお昼ごろだったでしょうか。朝ごはんも食べてなくてさすがにお腹ペコペコだったので、空港にあるバーガーキングで昼食を食べることに。

実は日本でバーガーキングを食べたことがないため、初バーガーキングをオランダで迎えてしまったことになります。初バーガーキングの感想ですが、日本のマクドナルドの5倍ぐらいおいしかったです。

その後オランダのバーガーキングアプリをDLして激安クーポンが使えるようになり、今ではフローニンゲン市内でクーポンを使いまくるバーガーキングマスターとなりました。ロングチキンが約2ユーロで食べられるので、昼飯どうしようかなーってときに気づいたら買ってしまってるんですよね。バーガーキングが徒歩1分のところにあるのが悪い。大好きバーガーキング。

お腹も満たされたところで、アムステルダム中央駅に荷物を取りに戻り、実務訓練先であるフローニンゲン行きの電車へ…とその前に、オランダにもロンドンのOystarカードのようなICカードが存在するという話を聞いていたので、それを作りに行きます。そして作ったものがこちら。

 

OV-chipkaartっていいます。アムステルダム中央駅に発券器があるので、7.5ユーロ払えばすぐに発券できます。この中にお金を入れて読み取り機にかざすと勝手にお金ひかれて移動が楽にできるって点は他のICカードと同じなんですけど、いくつか注意点があります。

  1. 電車移動の際には残高が20ユーロ以上必要
  2. 残高が30ユーロ以下でないと払い戻しが出来ない
  3. アムステルダム中央駅では改札口とプラットホームの両方に読み取り機が存在しているため、間違って改札口とプラットホームの両方にカードをかざしてしまうとひどい目に遭う

1, 2から、OV-chipkaartを使う場合は残高を20~30ユーロの範囲内にキープしておいた方が良いです。また、3の「ひどい目に遭う」について、どのような目に遭うのか”実体験“を元に説明します。

OV-chipkaartは乗車駅で読み取り機にかざしてチェックイン、降車駅で読み取り機にかざしてチェックアウトすることでその間の料金が引き落とされるという仕組みになってます。しかし、アムステルダム中央駅のような改札口とプラットホームに読み取り機がある場所でその両方にカードをかざしてしまうと、アムステルダムでチェックインして、アムステルダムでチェックアウトしたことになります。つまり、その後電車に乗ってしまうと、無賃乗車してることになります。また、電車内では無賃乗車を防ぐために乗務員がカードのチェックをしに回ってくることがあります。そこで無賃乗車が発覚した場合は50ユーロの罰金を払うことになってしまうので注意しましょう。

僕たちもアムステルダム中央駅で同じようなミスをやらかしてしまい、罰金50ユーロをフローニンゲン駅で払うか次の駅で降りるどちらか選べと言われてしまいました。本来なら罰金の選択肢しかないと思うんですけど、aruhi君の対応によって「次の駅で降りる」という選択肢を選べるようになりました。降りた駅からフローニンゲン駅までちょっとしか無かったので結果かなり安く乗れてしまいましたが、皆さんオランダに行く際は気を付けてくださいね。

てことで、2時間ほど電車に揺られ…

遂に到着しました。

フローニンゲン!!

やっぱヨーロッパの駅っていいですよね。なんかこう、いかにもヨーロッパって感じで (語彙力不足)。

で、僕たちの住居は駅近くのとこにあるので、自分の部屋に重たい荷物を下ろして、ようやくお休みって感じです。

そこからは朝起きて研究室行って夕方帰って買い物して…っていうごく普通の生活を繰り返してます。

あ、でもちゃんとフローニンゲンも観光したんですよ。例えば…

ここ登りました。マルティーニ塔っていいます。

この塔は500年前に建てられたもので、フローニンゲンにいると必ずこの塔の鐘の音が聞こえてきます。なかなかいい音なんですよ、これが。ただ普通鐘の音って鳴る時間決まってると思うんですけど、よく分からないんですよね。鐘の音が聞こえてきたからもう12時なのかなーと思って時計見たら11時56分とかね。

この塔を登るためには、塔の前にある観光案内所で入場に必要なコインを買います。いくらか忘れちゃいましたけど、結構安かったと思います。

その後、入り口にコインを入れてこの狭い階段を1歩1歩登っていきます。わりと多くの人がここの塔の中にいて、狭い階段を道を譲ったり譲られたりしながら登りました。

一番上に登れば、フローニンゲンの街並みを一望できます。

あとは塔のてっぺんにある時計を裏から見ることができます。一部のマニアが喜びそう。

頂点にはフローニンゲンにその音を響かせる大きな鐘もあります。カリヨンっていうらしいです。なんでカリヨンを中心に写真撮らなかったんですかね、何を考えて撮ったんですかねこの写真。

で、マルティーニ塔を降りた後は近くの広場でオランダ名物の「kibbeling」とフリッツを食べました。「kibbeling」はタラの白身に衣をつけて揚げたやつです。おいしいですよ。フリッツはフライドポテトと同じです。最後にケチャップをポテトに直にかけてくれるんですけど、これがめっちゃ多くて最後の方はほぼケチャップ食べてる感じでした。最後以外はおいしかったです。

ちなみにこのkibberingとフリッツは毎週火・金・土曜日に開かれる野菜や魚を売るマーケットの中で売ってます。また、マーケットがやっていない日にもたまに売ってたりしますけどそれがいつかはちょっと分からないです。

とまあ、1月のフローニンゲンはこんな感じでしたかね。いや、もっと色々やってるんですけど全部書いてたら終わらないので…。あ、もちろん研究はやってますよ。遊んでばかりではないです。一応実務訓練なんでね。

てことで今回はこの辺で終わります。次の記事ではまたフローニンゲンについて・・・ではなく研究室の先生方と一緒にドイツとノルウェーに行ってきたのでそれについて書いていこうかなと思います。果たして実務訓練期間中に書き終わるのでしょうか。心配です。

それではまた。

 

オランダ市民への第一歩④ ~BSNナンバーの取得 編~

※ 記事中の情報は2018年2月のものです.詳しくは大使館,オランダ移民管理局,現地銀行ページの情報などを参考にしてください.

どうも,やっと研究室にも街にも慣れつつあるある日です.
今回も真面目な記事担当として,オランダ市民への第一歩シリーズの4編目,BSNナンバーの取得についてまとめて行きます.

居住許可証の取得

現地電話番号の準備

銀行口座の開設

BSNナンバーの取得 (この記事)

 

BSNナンバーとは

そもそもBSNナンバーってなんなんだって話ですが,BurgerServiceNummer(市民管理ナンバー)と呼ばれるものです.日本でいうマイナンバー,アメリカでいう社会保障番号に近いもので,オランダ国内に在住する人は国籍問わず与えられます.そしてそのBSNナンバーを使って,携帯電話の契約,保険の契約,銀行口座の開設などができます.本当にどうでもいいですが,BSNのNがナンバーに当たるので,BSNナンバーだと市民管理ナンバーナンバーという意味になるのでわけわからないですよね.

 

BSNナンバーの取得

BSNナンバーは市役所で住民登録をすることでもらえます.留学,仕事に関係なく,オランダに4ヶ月以上滞在する場合に市民登録が必要になり,入国後5日以内に登録をする必要があります.(少しくらい遅れても大丈夫みたいです)

オランダ本土は12の州に分かれており,その州はさらに441の基礎自治体(Gemeente: ヘメーンテ)に分かれています.そして住民はそれぞれの管轄で管理されており,手続きの方法も少しずつ変わってきます.フローニンゲンの管轄はGemeente Groningenという自治体(市役所)になります.

まず,自治体とのアポイントメントをインターネットからとり,パスポート,賃貸契約書,居住許可証もしくはApproval Letterの控えなどを持って行きます.留学ではなく,仕事で行く場合はこれに加えてアポスティーユ付き戸籍謄本など他にも書類が必要になってきます.ネットの情報だと,対応してくれる人の優しさに当たり外れがあるらしく,ずっとドキドキしていました.

1月17日

必要なものをもって,マルティニ塔のすぐ近くにある自治体(英語: Municipality)にやってきました.予約していた時間より少し早く行きましたが,予約の時間までは呼ばれませんでした.


事前に埋めておいた住民登録の書類を渡して,後は対応してくれたおじちゃんの言う通りにパスポートや賃貸契約書をわたして,あっという間に手続きは終わりました.おじちゃんからは耳にタコができるほど「フローニンゲンから別の地域に引っ越す場合はちゃんと手続きしてね」と繰り返し言われました.でも優しいおじちゃんだった.

手続きさえ終わってしまえばあとはBSNナンバーが発行されるまで待つだけです.デン・ハーグやアムステルダムでは,登録した日にBSNナンバーが発行されるらしいですが,フローニンゲンでは後日郵送による通知になります.

2月7日
消印が1/31なのに,届いたのが2/7ってどう言うこと?って感じでしたが,だいぶ時間がかかってやっと,自治体から郵送でBSNナンバーが送られてきました.

よりによって中の書類は全部オランダ語なので,頑張って訳してください.(頑張って訳した割には大事なことは書いてありませんでした)

 

オランダ市民への第一歩

これで,居住許可も下り(居住許可証は受け取り待ち),オランダの電話番号も持ち,銀行口座も開設し,住民登録も終わったことになり,やっとオランダ市民に一歩近づいた気がします.実務訓練先としてオランダへは学生の派遣実績がなく,VISA申請から様々な手続きも全て開拓者として手探りの状態ではじめました.もし来年以降,留学や同じように実務訓練でフローニンゲンに滞在する人にとって,少しでも有益な情報を提供できたらと思っています.