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スペイン グラナダ生活3

Hola! スペインが地元のように感じてきたr.saitoです.前回の記事から1週間程経ちました.今マドリード・バラハス国際空港から記事を書いています.この空港,一つのターミナルだけで中部国際空港6個分くらいありそうな横幅です.

ターミナル4の中間くらいからの写真(ほかにもターミナル4s,ターミナル1,2,3あり,どれも同規模の大きさ)
中間地点から端のゲートまで23min(ターミナル4だけでもこの大きさに驚き)

アムステルダム旅行

スペイン関係なくてごめんさい.しかしこのアムステルダム旅行の後にスペインで運がない(ある意味では運がある)ことが起こったので,ちょっと書かせてください.

週末の休みを利用して,ヨーロッパに来ている友達とアムステルダムに合流し観光してきました.その様子を少しアップします.

広場
国立美術館?(ちゃんと夜警とゴッホ見てきました.)
Heineken工場で優勝してきました
出川がTVかなんかで来たパブらしい(ミートボールが美味かった)

こんな感じで,スペインとはまた違うヨーロッパの国の文化を体験できて有意義でした.また久しぶりに友達とあったのでめちゃめちゃ食べ,めちゃくちゃ飲みました.しかし潔癖症の自分はトイレで大の方ができませんでした.公共のトイレはもちろん使えず,一日目は船に泊まったのでここではできませんでした.二日目はホテルに泊まったのですが,もう帰るしここでしなくでもいいかと余裕でいました.そしてスペインに帰国した時に再び地獄を味わいました.

地獄の5日間(再び)

スペインに帰国し,グラナダまでバスで移動し,夜も遅いのでピザを買って帰っていたら突然便意が来たので,そそくさと宿まで移動,買ってきたピザを机の上に雑に置き,トイレに直行しました.あぶなかったと安堵してトイレでスッキリするまで待っていたのですが,なぜか出てきません.具体的にはちゃんと出てこようとしているのですが,でかくてかたい?せいで,物が出てこれずそのままリターンしてしまうのです.そうです,私は人生で初めて便秘になりました(記憶してる限り).皆さん,踏ん張ってあと少しで出るっていう時の,あの苦痛わかりますか?私は何回も出そうとしてその苦痛を味わいました.便秘ってこんなにきついんですか?(笑).結局,出したいのに出ないので諦め,その晩は黙って寝ました.ですが出したいものがまだ腸にあるので,普通に苦しいです.そのせいで何回か起き,そのたびにトライしましたが,ただただ苦痛を味わうだけでした.本当に地獄でした.例えるなら,落としたら留年確定の教科を,一夜漬けで詰め込もうとしたけど,あまりにも難しすぎて,理解できず当日の日の出を迎えた時の「あぁ」って感じの絶望感です.(定期的になにかに取り組む これが大事だとトイレに関しても便秘になって感じました)

次の日,まだ5日分の食欲に任せて,たらふく食べた後の物が腸に残ってたまま,重い足を引きずって研究室に行きました.このままでは絶対一生出ないなと思って,前日の晩に色々便秘用の薬をネットで検索していたのですが,スペインで売ってる便秘薬に関する情報が日本語ではないことに気が付きました(あってもイギリス).そこで研究室の方に「5日分の便秘で苦しい,便秘の薬は薬局にある?」と聞いたら教えてくれました.

スペインの便秘薬

これはコップに何滴か垂らして飲むタイプの便秘薬
スペインで最もPopularな浣腸薬らしいです(12本入りで約14€:4本入りもあったかも)

自分は即効性が欲しかったので浣腸を購入しました.スペインの薬局は基本的に緑の十字架マークがついているのでわかりやすいと思います.日本人でも問題なく購入できました.帰ってから早速1本試しました.説明には5分から30分の間に自然な便意がくると書いてあったのですが,自分の場合一向にその便意は訪れません.日本のイチジク浣腸の経験はあるんですが,あれは5分もたたずして便意が来ました.こちらの浣腸は少し効果は抑えめなのでしょうか?イチジク浣腸も30分たって便意がこなかったらもう一本入れてもいい,とネットに書かれていたので,私が購入した浣腸も二本目を入れました.そして二本目を注入した20分後くらいに待望の便意がきました.トイレでスタンバってましたが結局,物はあまり柔らかくなっておらず,踏ん張ってもでてきません.しかし浣腸の潤滑油のようなもののおかげでかなり出やすい状況は確保されていました.おかげで死ぬほど踏ん張って5日間の宿便を出すことに成功しました.めちゃめちゃうれしかったです.例えるなら落としていたと思っていた教科が奇跡的に受かっていた時くらいの喜びがありました.

終わりに

こんな感じで2度目の地獄を経て,今ポルトガルに向かっています.今回,あまりスペインの情報を伝えられていませんが,スペインの便秘薬について日本語で触れることができたことは大きいはずです.日本人でスペインに旅行にきて便秘になったら,上記の薬を買いましょう!まさか,1か月ちょっと生活して二回もある意味,運(ウン)がある出来事に遭遇したのは不運であったとしか言いようがありません.皆さんも海外の暴飲暴食にはお気をつけて.

それでは次の進捗があるまで,幸ウンがあることを願ってAdios(血が出たのは秘密)

ダルムシュタット前哨戦・痔闘病篇④

この記事は生々しい表現を多く含みます。閲覧注意。

前回の続き

さあ手術当日です。
当日はご飯を抜いて胃を空っぽにして病院へ向かいます。

病院に向かうと個室に通されお尻に穴の空いた手術着に着替えます。
リラックスしていると手術室に呼ばれました。
手術台に横たわり静脈麻酔を打ちます。
麻酔が効きまどろんでいると、局所麻酔を肛門付近に数カ所打たれました。これがとても痛い。静脈麻酔とは何だったのか。痛みに悶ながら耐えていると肛門の広がる感覚。いよいよ内部に注射を打つようです。
事前に調べた通り、内部への注射は痛みも挿入感も無く程なくして手術は終了しました。
術後は麻酔が抜けるまで個室で休憩をとりました。
普通は1時間ほどで麻酔が抜けるそうですが自分の時は麻酔が効きすぎたのか3時間ほど休憩していました。
麻酔が切れた後はなかなかにきつい。お尻にとてつもない異物感。
おそらく内部に注射した影響なのですがとても圧迫感がありました。

ここからはあまり書くこともないのでダイジェストでお送りします。

術後1日~1週間

引くことのない肛門の異物感。ずっしりとした重い感じ。内部が圧迫されているのか便が細い。小指くらい。
しかし術前は便秘がちだったのに毎日便が出るようになる。痛みはない。

術後1週間~3週間

この頃からチクチクとする痛みが増える。壊死した痔核が落ちてゴムで縛った部分が傷になったからだと思われます。
座薬を忘れずに注入します。座薬には麻酔成分も含まれているので痛みを和らげることができます。
そしてまだ多少の異物感が残っています。

術後3週間~5週間

いまだ痛みは続いています。しかし、痛みのインターバルは段々と長くなってきたように思えます。
異物感はほとんどなく、排便も健康的な便がでるようになりました。

術後5週間~現在

痛みはほぼなくなり、座薬を注入することもなくなりました。
心も晴れやかな気持ちでいっぱいです。あれほど来なかった便意も自然にもよおすようになり、快適なトイレ生活を送っています。最後の通院時に先生に言われた、便秘や下痢にならないように、あまり力み過ぎないように、という教えをしっかり守って生活できています。手術をして本当によかったです。

ひとまず、ダルムシュタット渡航前の前哨戦、これにて終了とさせて頂きます。
ドイツ渡航中に何らかの形でまだ爆発するようなことがあればその経過を共有していく所存です。本当にないことを祈っていますが。それ以外にもちゃんと現地の食べ物等の情報も載せますよ。

それでは皆様お尻には十分気を付けて生活なさってください。
痔・END

ダルムシュタット前哨戦・痔闘病篇③

この記事は生々しい表現を多く含みます。閲覧注意。

前回の続き

今回もま痔めに記痔を書いていきます。
診察に伺った病院では,手術が受けられないことがわかり、周辺の病院に電話をかけました。
数件電話をかけた後、痔の手術方法にはいくつかの種類があることが判明。
その中でも日帰りで受けられる手術があり、そちらの病院を受診することにしました。

病院ではまたしても診察という名の露出タイムがありましたが、一度外れたネジはもう戻りません。ためらいもなくパンツをおろします。
内部の様子をカメラで撮影し、詳しく患部の症状を説明してもらいました。
素人目にもわかる腫れを確認。いぼ痔は大抵3方向から膨らんで肛門内を圧迫するそうですが、自分のも例に漏れずきれいに腫れていました。
即日手術同意書に記入し、3日後に手術の予約を取ることが出来ました。
手術内容ですが、ゴム輪結紮切除とALTA(ジオン)注射療法の併用を施されるようです。

ゴム輪結結紮(けっさつ)

内痔核が脱出している場合に行う手術で、ゴム輪結紮器という器具を用いて内痔核の根元に輪ゴムをはめて縛ることで痔核へ流れる血流を止める手法です。血流が止まることにより、縛られた部分は壊死し2週間以内にはとれて便と共に排泄されます。この療法により従来の切除療法と比較して出血も少なく、入院をする必要がなくなりました。

ALTA注射

比較的新しい注射療法で、硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸液(ALuminum potassium sulfate hydrate・Tannic Acid)を痔核に直接注射し痔核部分を硬化・縮小させることで脱出を伴う内痔核を改善します。患部に直接注射するため、痛覚を持たない内痔核のみに施術可能な医療方法です。また、強い薬液を用いるため、痔核の4箇所に適量注射する4段階注射法という投与技術を用います。この施術方法は決められた手法の講習会を受講した専門医でなければ治療を行うことができません。

痔-WEBより引用

これらの施術により、通院はわずか術後1日、1週間、3週間、5週間の4日で済むそうです。もちろん症状の改善度合いにより変動はありますが、これなら出発までに十分間に合います。
次回はいよいよ手術本番です。

その④へ続く

ダルムシュタット前哨戦・痔闘病篇②

この記事は生々しい表現を多く含みます。閲覧注意。

前回の続き

いざ、病院へ

病院に行くことを決意した僕。お尻は常に痛い。パソコンで調べた最寄りの肛門科に尻を浮かしながら運転して向かう。
焦燥感を胸に受付で問診票を受け取る。受付のお姉さんが可愛すぎてHP-500。
問診票を書いた後、ロビーで待つこと1時間。僕の名前が呼ばれる。
診察室に入るやいなや看護師さんから悪魔の一言。
「お尻を出して横になって下さい」
OSHIRIWODASHITEYOKONINATTEKUDASAI。show me your butt.
さて、どうしたものか。
なんて考える間もなく問答無用で診察台に寝かされ、薄い紙きれ一枚を腰にかけられ下着をおろす。
そして腸カメラ検診のため浣腸を注入することに。逆流する異物感。
くせになりそう。
注入後はトイレにこもってげろげろばー。
すっきりした後はカメラ検診。カメラと診察台がある部屋に通され羞恥心に押しつぶされそうな最中、先生が訪れる。
触診が始まりかすかに聞こえた「こりゃひどい」。それに続いてカメラの挿入感。すべてが新感覚でした。
触診後は待合室で待機、そうこうしていると再び診察室へ。
溜息をつきながら先生が椅子に座り「よくこんな状態になるまで放置してたね」と。

診断結果はレベルⅣの痔核の脱出。いぼ痔の症状としてはレベルマックスだそう。経験値稼いだ記憶はない。今すぐ手術を要する状態とのこと。

 

Goligher分類

痔核の進行度を表す目安としてGoligher分類というものがあります。詳しくは下図参照。

四日市羽津医療センターより引用

僕の場合はⅣ度の内痔核に加え血栓性外痔核もあったのでそりゃ大惨事なんでしょうね。
出血はなく痛みも我慢できる程度だったのが幸いして無理をしていたみたいです。

当然手術をお願いしたのですが、そこは名医の先生で手術の順番待ちをしなければならないらしく手術日は最短でも12月半ばになり完治は3月頃になるんだそう。
1月に出発しなければならないことを伝えると「ホントにやめた方がいい、出来ることなら完治してから行ってほしい。」
青ざめるのが自分でもわかりました。

家に帰り解決策を練る。ひとまず片っ端から病院に電話をかけることに。

その③へ続く

ダルムシュタット前哨戦・痔闘病篇①

この記事は生々しい表現を多く含みます。閲覧注意。

自己紹介

こんにちはshiraiです。来年1月からドイツはダルムシュタットへ海外インターンで行くことになりました。備忘録ではありますが記事を投稿することで皆さんと情報共有できればと思います。

 

出発前準備

ドイツへの旅行券や宿泊先等,色々準備するものはたくさんありますが,それらについては他の投稿者たちが丁寧に書いてくれているので自分は別の視点から海外渡航準備について記していきます。

ずばり。自分の体調は万全ですか?

ある日の学校帰り,僕は研究室の仲間と焼肉を食べに行きました。
それはそれは幸せなひと時でした。満腹感に包まれて眠りについた次の日,腹部の違和感が朝日とともに訪れました。
昨日までとはっきり異なる腹部の膨張。そうです食べ過ぎです。
トイレに入っても水下痢ばかりで消化不良なのは火を見るよりも明らかでした。
幾度となくトイレを往復し下痢が収まりかけたその瞬間,肛門に激痛が走りました。
恐る恐る肛門付近に指を近づけると突起物のようなものが。

 

いぼ痔

いわゆる肛門外側付近にできたいぼ痔の名称を外痔核と呼びます。こちらは皮膚にできる痔のため痛みを伴います。一方で痛みを伴わない肛門内側に発生する内痔核もあります。内痔核は痛みを伴わないため自覚症状のないまま暮らしている人もいるようですね。どちらの痔も血流が滞ることによって血管がうっ血し,膨らんで出現するようです。また,内痔核にも肛門外に脱出する場合があり,その場合は排便後自然に戻るか手で押し込めば戻ります。戻らないものは外痔核と診断されます。

実を言えば,以前から押し込んだら戻る程度の痔は何度も発生していました。しかし今回のは何度押し込んでも戻らない。それどころかめちゃくちゃ痛い。意を決して病院へ。

 

 

その②へ続く